EPISODE7-70 打開シーク！ ページ21
シルバー先輩の言葉に、怖気づいていた私たちは我に返る。
「……ああ、そうだな。山での鍛錬では、道が土砂や倒木で塞がっていることがザラだった。思考停止立ちすくめば、刻一刻と陽は落ちる。場合によっては二次災害に巻き込まれる可能性も高い。引き返すにせよ、迂回するにせよ、決断早ければ早いほど生存率は上がる」
「『生きてさえいれば、後でどうにかなる』……毎日のように聞かされてきた言葉だ」
「ああ。それが僕たちの�犹嫋↓瓩龍気─�
思い出すように語った2人は、しっかり頷き合うと今後の方針について考え始める。
……すごいわ、この2人。性格は多少難ありだけど、こういう時の頭の回転は速い。
「リリア様をなるだけ安全かつ迅速に野ばら城までお連れしなければ」
「それが最優先事項よね。セベクならこの場合どうするの？」
「城を囲む『銀の梟』の包囲を突破するのなら、飛行術しかないだろう」
「やっぱりそれしかないわよね」
「まずは箒の調達だ。食料や医療品などもあればいいが……」
「砦の中を探してみよう。A、ギリムも手伝ってくれるか？」
「もちろんです」
シルバー先輩の頼みを受けていると、セベクがバウルさんに話しかける。
「バウル様！我々は物資を調達してきます」
「いや、貴様らは降伏するがいい」
「「「えっ！？」」」
バウルさんのまさかの言葉に、私たちは目を見開いた。
降伏？降伏ですって？どうしてそんなことを……っ。
「……我々の任務は失敗だ。右大将殿が貴様らに同行を許した時とは、状況が何もかも変わった。行け。右大将殿が守ってくださったその命、無駄にするな」
「しかし！ここに残ったのはほんの数名の隊員だけではありませんか！」
「フン、貴様らに心配されるまでもない。第一……人間である貴様らには『銀の梟』と戦う理由などないだろう」
確かに、彼にとってはそうかもしれない。
だけど、私たちは違う。
「……戦う理由なら、あります」
「なに？」
「俺はヴァンルージュ殿が守ってくれなければ、命を落としていたかもしれない。彼は命の恩人です。……なんとしても生きていて欲しい。理由など、他に必要ありません。人間か妖精かは……関係ない」
「バウル様、僕もシルバーと同じ気持ちです」
「私もです。というか、個人的にヘンリクって人は生理的に好かないから、思いっきりぶん殴りたいです」
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ブロッサム(プロフ) - 見ましたよ！やばかったです！多分夢主のことですから、フェローを見て（あの人、良い毛皮が取れそう……）と最初に思いますね！ (10月16日 22時) (
レス) id: 18fafb8a30 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - ステージ・インプレイスルランド 〜踊る人形と幻の遊園地〜。見ましたか！？何もかもやばかったですね！開始が待ち遠しいです！この小説の夢主がどのようなことをするのか楽しみです！ (10月16日 20時) (レス) @page31 id: e7ce89d83f (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - ありがとうございます！ (9月10日 20時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 更新はゆっくりでいいですよ (9月10日 18時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2023年8月14日 17時
