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バウルさんの進言を聞いて、リリアさんは悪態をつきながらも許可した。
それを聞いて、バウルさんが声を張る。
「皆のもの、撤退だ！衛生兵は負傷者の手当てを！往還士は動ける隊員を大至急野ばら城へ転移せよ！急げ！右大将殿と私は陸路にて帰城する！」
「「「ギャギャ――ッ！！」」」
バウルさんの指示に、近衛兵たちが従う。
往還士と思しき隊員が、ほぼ無傷の近衛兵数名を連れて行くのを見て、バウルさんは声をかける。
「野ばら城を……マレノア様を頼んだぞ、お前たち！」
「「「ガルルッ！」」」
「――夜の祝福あれ」
「「「リンリン……リンリン……」」」
バウルさんの言葉を最後に、往還士は鈴のような声を出す。
直後、白い光に包まれ、そのまま姿を消す。どうやら転移したようだ。
「くっ……右大将殿が城を離れる機を、虎視眈々と狙っていたか。卑劣な人間どもめ！！！」
「「「……………………」」」
ああ、これで何度目になるだろうか。
知り合いが人間に対し憎悪を向ける時、私たちがこうしていたたまれなくなるのは。
「うう……A。オレ様たち、どうしたらいいんだゾ？」
グリムが涙目で見てくる。
きっと、この状況の空気に戸惑って、どうすればいいのかわからないのだ。
(これは夢だってわかってる。だけど……)
どう足掻いたところで、現実で終わった出来事が変わるわけではない。
それでも、どうしても彼らを見捨てることなどできない。
「……ッ！！！」
どう動けばいいのか悩んでいた時、シルバー先輩はおもむろに自分の頬を叩いた。
「……よし！」
「うわっ！なんなんだゾ、シルバー。急に自分のほっぺたひっぱたいて……」
「落ち込み、蹲っていても状況が好転することはない。俺たちに何かできることはないか、考えなくては」
そう言ったシルバー先輩の姿は、この世界に来た時よりもずっと頼もしく見えた。
EPISODE7-70 打開シーク！→←EPISODE7-69 緊急リターニング！
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ブロッサム(プロフ) - 見ましたよ！やばかったです！多分夢主のことですから、フェローを見て（あの人、良い毛皮が取れそう……）と最初に思いますね！ (10月16日 22時) (
レス) id: 18fafb8a30 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - ステージ・インプレイスルランド 〜踊る人形と幻の遊園地〜。見ましたか！？何もかもやばかったですね！開始が待ち遠しいです！この小説の夢主がどのようなことをするのか楽しみです！ (10月16日 20時) (レス) @page31 id: e7ce89d83f (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - ありがとうございます！ (9月10日 20時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 更新はゆっくりでいいですよ (9月10日 18時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2023年8月14日 17時
