EPISODE7-69 緊急リターニング！ ページ19
野ばら城が、ヘンリクと『夜明けの騎士』率いる『銀の梟』に包囲されている。
バウルさんから伝えられた報告に、誰もが顔色を変える。
「急いで野ばら城へ戻るぞ……うぐっ！」
「その体では無茶です！」
「ふな……オレ様もう、見てるだけで気絶しそうなんだゾ〜」
シルバー先輩を庇って負傷したリリアさん。
いくら魔法薬を飲んだとはいえ、傷が完全に癒えるわけではない。
グリムはそんな彼の姿を見て、心配そうにしている。
「うるせぇ！傷なんかにかまってられるか！どうせこの砦も囲まれてる。転移魔法が使える退院を……往還士を呼べ。空間転移魔法で全員一気に野ばら城まで……！」
「右大将殿のおっしゃるとおり、それが最速で我らが野ばら城に戻れる方法……しかし、城まではかなりの距離がある。空間転移は肉体……そして意識までもを霊素に変換し、目的地で再び再構築する術。病や傷がある者には多大な負担がかかります」
え、そんなにリスクの高い魔法だったの！？
ツノ太郎やリリア先輩が平然と使っていたから、そこまで気にしてなかったけど……。
「いかに右大将殿でも、そのお体では長距離の空間転移には耐えられません！往還士には動ける兵のみを転移させ、我らは陸路で帰城しましょう」
「馬鹿野郎、んな悠長なこと言ってる場合か！城を包囲してる『銀の梟』の中には、夜明けの騎士がいるんだろ！？」
「だからこそです！」
リリアさんの言葉に、バウルさんは一歩も引かず言った。
「悔しいが、夜明けの騎士は非常に手強い。たとえ右大将殿でも満足に魔石器を握れぬ状態では、牙を抜かれた魔獣も同じ。それがわからないあなたではないはずだ」
「くっ………」
「あなたは鍛えた近衛兵たちと、マレノア様を信じましょう。きっと我らが駆けつけるまで持ちこたえてくれます」
「……………わかった。クソッ！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 62人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「ツイステ」関連の作品
ちょっと強くてちょっとヤバい異能力者は、魔法学校で様々な事をするようです
ツイステの世界に【ツイステ】
学園長は庭師さんにお熱なようで。【ディア・クロウリー】【ツイステ】
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ブロッサム(プロフ) - 見ましたよ！やばかったです！多分夢主のことですから、フェローを見て（あの人、良い毛皮が取れそう……）と最初に思いますね！ (10月16日 22時) (
レス) id: 18fafb8a30 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - ステージ・インプレイスルランド 〜踊る人形と幻の遊園地〜。見ましたか！？何もかもやばかったですね！開始が待ち遠しいです！この小説の夢主がどのようなことをするのか楽しみです！ (10月16日 20時) (レス) @page31 id: e7ce89d83f (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - ありがとうございます！ (9月10日 20時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 更新はゆっくりでいいですよ (9月10日 18時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ブロッサム | 作成日時：2023年8月14日 17時
