EPISODE7-67-32 子どもなんてまっぴらごめん ページ13
砦が近付き、万全の状態に挑むために、私たちは今夜廃村で休むことにした。
「この先に廃村がある。残ってる小屋で休むとするか。雨風ぐらいは凌げるだろうよ」
「廃村……？まさか、『鉄の者』に滅ぼされたのですか！？」
「違ぇよ、早とちりすんな。主に近くの高山で働いてた奴らが住んでたんだが……ミスティウムをあらかた掘り尽くしちまって閉山。住人どもが出て行ったってだけの話だ」
「なるほど、そうでしたか」
セベクの勘違いで始まった説明を聞きながら、廃村に向かうも途中で土の上に残った足音を見つけた。
「む、この足跡は……」
「『鉄の者』に間違いない。村の跡地に向かって伸びている。相変わらず数だけは多そうだ」
「ハッ、連中も同じ発想か。先を越されたのは癪だが……野営の準備を済ませてもらったと思うとするか。さぁて、今日はこれが最後の仕事だ。いくぞ、お前ら」
「「グギィィ！！！」」
廃村に向かった『鉄の者』を蹴散らし、私たちは野営の支度をする。
ちょうど物資も手に入ったし、今日もお腹いっぱいご飯を食べられる。
「どこもかしこもボロボロだが……この家はわりといい状態だ。今晩の宿は決まりだな」
リリアさんが選んだ家は、現代のドワーフ鉱山にあった家より状態がよかった。
埃は被っていたけど、掃除すればいい寝床として使えそうだ。
「奥の部屋に置いてあるのは……糸車？鉱山の採掘とは別に、家でも働いていたのだろうか」
「多分そうじゃないですか？ずいぶんと立派ですし」
「下手にいろいろ触るなよ。もとは妖精族の家。何かしらの魔法がかかっていても不思議じゃねぇ」
「しかし、ずいぶんと埃っぽいな……少し片付けるか」
そう言って、セベクが掃除道具を探しそうとした時、床に落ちているものを拾い上げる。
「床に人形が落ちている。動物が……鎧を着ているのか？ふっ、なかなか凛々しい顔をしている」
「壁の柱を見ろ。年齢ごとに、背丈が記してある。子どものいる家庭だったようだ」
「本当ですね。この家でどんな子に育ったのかちょっと気になるわ」
「……子どもがいるとこんなにとっ散らかるのかよ」
＊→←EPISODE7-67-31 （ようしここは俺の出番だな）
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ブロッサム(プロフ) - 見ましたよ！やばかったです！多分夢主のことですから、フェローを見て（あの人、良い毛皮が取れそう……）と最初に思いますね！ (10月16日 22時) (
レス) id: 18fafb8a30 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - ステージ・インプレイスルランド 〜踊る人形と幻の遊園地〜。見ましたか！？何もかもやばかったですね！開始が待ち遠しいです！この小説の夢主がどのようなことをするのか楽しみです！ (10月16日 20時) (レス) @page31 id: e7ce89d83f (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - ありがとうございます！ (9月10日 20時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 更新はゆっくりでいいですよ (9月10日 18時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2023年8月14日 17時
