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EPISODE7-47 対応クライシス! ページ8

No side

嘆きの島にある『S.T.Y.X.』本部の管制室。
そこは今、先の事件と同じように所員が慌ただしく動いていた。

「21:18、LODエリア9-40より緊急魔法災害警報入電!信号の発信元IDは……魔法ヒューマノイド・ORTHO(オルト)
 ……!?なんだ?どう、21:18、警報停止。通信、終了しました」
「LODエリアのブロット計測器のログを習得。賢者の島で大規模な魔法災害が発生した模様」
「災害発生直後よりブロット計測器のログが途切れており、詳細な被害状況は不明」
「賢者の島……だと?」

所員からの報告を聞いて、訝しげな声を出したのは頭部を青い光を放つ黒いヘルメットを被った男性。
その男性を見て、所員全員が声を上げる。

「「所長!」」
「本部にお戻りになっていたのですね」
「ああ。至急魔法災害による被害状況の確認を」

所長の指示に従い、所員が作業を再開する。

『おかけになった電話は電波の届かない場所にあるか、電源が入っていないため、かかりません』

その横で所長が息子――イデアのスマホに繋げるも、返ってきたのは無機質なアナウンスだった。

「……………………。…………イデアのスマホにも繋がらない。オルトと一緒に被災した可能性があるな。魔法機動隊(マジカルフォース)の賢者の島駐在所に連絡を」
「はっ!………………所長」
「どうした?」
魔法機動隊(マジカルフォース)の駐在所に連絡がつきません……!」
「警察、消防、船舶関係の民間企業にもあたりましたが、すべて電波障害が発生しており、通信不能!」
「なんだと……!?」
「観測衛星からの賢者の島上空の最新映像を入手!モニターに表示します」
「「「!?」」」

所員が表示したモニターにその場にいた全員が息を呑む。
モニターに表示されたのは、賢者の島だけでなくその近海を茨の結界で包まれた風景だった。

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ブロッサム(プロフ) - 単純にルナ(月)+ティア(涙)を合わせただけです! (7月4日 21時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 以前から気になっていましたが、ルナティアの由来はなんですか? (7月4日 21時) (レス) @page37 id: 2608239bf3 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - また誤字報告ありがとうございます (6月17日 18時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - あと、同じ27ページのグリムのセリフの最後の辺りが混雑してますが… (6月17日 18時) (レス) @page27 id: dde337a564 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます (6月17日 18時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ブロッサム | 作成日時:2023年6月7日 0時

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