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「どうです、全く似ていないでしょう!」
「「!!!」」
「ふなっ!セベクにソックリなんだゾ!」
「ええ。その上から目線な態度も、鋭すぎる目付きも、偉そうな口調も、うるさすぎる声量も、全部一緒!!」
これで似てないと言ったら、その人の目はおかしい!
「おっ………おお………おじ…………っ」
「叔父だと?私には甥などいない。でたらめを言うな、人間!」
セベクを怒鳴りながら、バウルさんは鱗に触れた。
「この者は、我がジグボルト一族の象徴である鱗もない。偶然同姓なだけでしょう」
「でたらめではありません!僕は妖精の血を引く、ジグボルトの血族です!母にはあなたと同じ鱗もあります」
「ではなぜ貴様にはないのだ!」
「そ、それは僕の父が……。いえ、なんでもありません。忘れてください」
追及され、言葉を濁すジグボルトくん。
しかしそこにリリア先輩……いや、リリアさんのフォローが入った。
「だが、バウルは夕焼けの草原から茨の国へ移住してきたんだったよな。外つ国に遠縁がいても不思議じゃねぇ。これも縁だ。お前がこいつらの面倒をみてやれ」
「なっ……そんな!?右大将殿!」
「さあ、夜が明ける前に、『銀の梟』どもの根城を見つけて追っ払うぞ」
バウルさんは反論しようとしたが、リリアさんはそのまま無視し面を被り直した。
「魔の山の麓へ向けて出発だ!グズグズするな!シャ――――ッ!!」
「「「ガルルル!シャーッ!」」」
雄叫びを上げる彼らを横目に、シルバー先輩はジグボルトくんに小声で話しかける。
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ブロッサム(プロフ) - 単純にルナ(月)+ティア(涙)を合わせただけです! (7月4日 21時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 以前から気になっていましたが、ルナティアの由来はなんですか? (7月4日 21時) (レス) @page37 id: 2608239bf3 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - また誤字報告ありがとうございます (6月17日 18時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - あと、同じ27ページのグリムのセリフの最後の辺りが混雑してますが… (6月17日 18時) (レス) @page27 id: dde337a564 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます (6月17日 18時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ブロッサム | 作成日時:2023年6月7日 0時