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EPISODE7-53 平穏デイズ! ページ27

連れて行かれたシルバー先輩の後を追い、たどり着いたのは談話室。
そこでは寮生たちが盛り上がっていて、中心にはツノ太郎とリリア先輩がいた。

「若様!リリア様!シルバーを連れて参りました!」
「ようやく来たか。待っていたぞ」
「はは、髪がボサボサじゃし、帽子も曲がっておる。どこぞで昼寝でもしていたのか、シルバー?」
「マ、マレウス様……親父殿……」

肩を竦めるツノ太郎も、彼の髪を手櫛で整えるリリア先輩も、いつも通り。
いつも通りすぎて……気色悪いと感じてしまうほどに。

「おや。そこにいるのはAではないか。お前も僕たちの激励に来てくれたのだな。ふふ……」
「え、ええ……突然押しかけてごめんなさい」
「かまわない。食べ物も、飲み物も、いくらでもある。心ゆくまで楽しんでいくといい」

そう言うツノ太郎は、やはりいつも通り。

(これは夢……なのよね?)

あまりにもリアルで、夢なのかと疑ってしまうほどに。

「あれ?リリアは魔法が使えなくなったから学園を中退するはずだろ?」
「魔法が使えなくなった?学園を中退?……リリアが?」
「一体なんのことじゃ?他の誰かと勘違いしておらんか」
「こ……この魔獣!何を縁起でもないことを!!!リリア様に限って、そんなことがあるわけないだろう!!!」
「うるせーっ!耳元で大声出すんじゃねーんだゾ!」

グリムの言葉で、3人はそれぞれ違う反応を見せる。
だけど……そうだ。

この夢はジグボルトくんが望んだ、『リリア先輩が中退せず、ツノ太郎と一緒に学外研修に向かう夢』なのだ。
いくら現実のことを知っていても、夢の中に囚われている彼がそれを信じるわけがない。

でも……それを願うほど、彼は自分の目でこの光景を見たかったのだ。
たとえ、これが夢の世界だとしても。

「あ、でもそっか。ここは夢の世界だから……ん?んん?A、ここは夢の中だよな?それとも、さっきまでのほうが夢?オレ様、わけわかんなくなってきたんだゾ」
「……安心して。さっきまでのは現実で、ここは夢よ。それも、永遠に見ることが叶わない光景を生み出す、ご都合主義の最高に最低な悪夢」

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ブロッサム(プロフ) - 単純にルナ(月)+ティア(涙)を合わせただけです! (7月4日 21時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 以前から気になっていましたが、ルナティアの由来はなんですか? (7月4日 21時) (レス) @page37 id: 2608239bf3 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - また誤字報告ありがとうございます (6月17日 18時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - あと、同じ27ページのグリムのセリフの最後の辺りが混雑してますが… (6月17日 18時) (レス) @page27 id: dde337a564 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます (6月17日 18時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ブロッサム | 作成日時:2023年6月7日 0時

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