EPISODE7-51 逸出ピンチ! ページ21
突然現れたシルバー先輩。
彼がユニーク魔法らしき詠唱を唱えた直後、目の前が真っ白になる。
そして目を開けた瞬間――私は思わずひゅっと息を呑んだ。
それは当然だ。
だって、私たちがいるのは空の上。
濃淡鮮やかな青空とサーモンピンクの雲。
そこを列をなしながら飛ぶのは、薔薇色の鳥たち。
きっとこんな場合じゃなかったら、目を奪われていただろう。
それくらい、目の前の景色は――とても、綺麗だった。
「空を……飛んでる!」
「ふな〜〜〜〜!!地面がねぇんだぞ〜〜!」
「くっ……!コントロールがきかない……!お前たち、しっかり俺に掴まるんだ!」
そう言うと、シルバー先輩は私たちを片腕で抱えた。
ちょ、苦しい苦しい!結構力強いなこの人!?
「ぐえっ!そんなに強く抱きしめられたら中身が全部出ちまう!」
「我慢してくれ!ここではぐれたら、迎えに行ける保証はない!」
「む、迎え?」
「ふなあぁああぁあぁ〜〜〜〜〜〜!!!!」
私の疑問はグリムの悲鳴によって掻き消える。
あの幻想的な空を抜けて、白い雲が浮かぶ清々しい青空に落ちていく。
そして、全体的に薄暗くなり、ようやく地面らしきものが見えてくる。
「…………ふなぁああああああああ〜〜〜!!」
「――風よ!」
地面に激突する寸前で、シルバー先輩が魔法を使う。
風魔法が見事にクッションの役目を果たし、無事着地した。
「つっ……ふたりとも、無事か?」
「ふなぁ……まだ目が回ってるんだゾ〜〜」
「私も……目が回って立ち上がれない……」
「起き上がるのはゆっくりでいい。まずは怪我がなさそうでよかった」
よかった、のかな……?
まぁ、生きてるならいっか。
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ブロッサム(プロフ) - 単純にルナ(月)+ティア(涙)を合わせただけです! (7月4日 21時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 以前から気になっていましたが、ルナティアの由来はなんですか? (7月4日 21時) (レス) @page37 id: 2608239bf3 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - また誤字報告ありがとうございます (6月17日 18時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - あと、同じ27ページのグリムのセリフの最後の辺りが混雑してますが… (6月17日 18時) (レス) @page27 id: dde337a564 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます (6月17日 18時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ブロッサム | 作成日時:2023年6月7日 0時