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「オルくん、気分はどう?」
「このギア、エネルギー循環が優秀で……なんていうか、『サイッコー』って感じ!」
「でしょ!?かっこいいでしょ!ママ、オルくんにはこういうトガッたギアも似合うと思ってたんだぁ」
「確かに、兄さんがデザインするギアと少し外装のテイストが違うね」
「もう少し時間があれば、排熱周りをよりコンパクトにできたんだけど……今、『S.T.Y.X.』にできる最大限を詰め込んだつもり。ごほん。では……。これより、賢者の島にて発生した魔法災害における特別任務について説明します」
「はい」
主任の言葉に、オルトも姿勢を正して説明を聞く。
「今回の任務には、サポートドロイドKB-RS01、02に2体が同行します。このドロイドは、『ケルベロス・システム』を応用したプログラムが搭載されていて、突入任務中の探索、戦闘時にあなたの役に立ってくれるはずです。魔法領域内に突入後のギアの活動限界は、おおよそ20分となります」
「20分か。それだけあれば……!」
「今回の領域内突入任務の目的はマレウス・ドラコニアの討伐ではない。領域内に解析用アンカーを設置したら、すみやかに本部へ帰投すること」
「はい」
本音を言えばイデアを助けたいが、今は余計なことは言わず素直に返事することしかできない。
「最後に、この任務において最も重要性の高い項目について確認します。……いい?オルくん。絶対、絶対、無茶しちゃダメだからね。怖くなったり、危ないと思ったら必ず引き返してくること。いいわね?」
「うん、わかった!」
「……そうやって、返事ばっかりいいんだから。もう!わかってるんだからね。あなたがママたちの言うことなんか全っ然きかないこと。
なんで男の子ってこうなの?ママ、心臓がいくつあっても足りない。本当、あなたはお兄ちゃん“たち”にそっくりよ。こうと決めたら、止めたって無駄なんだから」
「母さん……」
お兄ちゃん“たち”。
それがイデアと、今はいない最初のオルトを指すことくらい、オルト自身も理解していた。
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ブロッサム(プロフ) - 単純にルナ(月)+ティア(涙)を合わせただけです! (7月4日 21時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 以前から気になっていましたが、ルナティアの由来はなんですか? (7月4日 21時) (レス) @page37 id: 2608239bf3 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - また誤字報告ありがとうございます (6月17日 18時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - あと、同じ27ページのグリムのセリフの最後の辺りが混雑してますが… (6月17日 18時) (レス) @page27 id: dde337a564 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます (6月17日 18時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ブロッサム | 作成日時:2023年6月7日 0時