【ツイステ】魔に愛された少女はねじれた世界を生きる29

EPISODE7-32 談笑ホビー！ ページ23

ジャックとエペルの別れの挨拶が終わると、次はオルトが前に出た。

「リリア・ヴァンルージュさん。今日はお招きありがとうございます。兄さん……イグニハイド寮長、イデア・シュラウドも誘ったんだけど、今日は都合がつかなくて」
「それは残念じゃ。お主からよろしく伝えてくれ。あやつとはあまりプライベートなことを話す機会はなかったが……なかなかにコアなゲーマーだと聞く。わしもここに入学して以来、ネトゲにハマっていてな」
「へえ！ディアソムニアの人でもゲームやるんだね」
「ははは！お主の兄にも似たようなリアクションをされたな。いつかイデアをマルチプレイに誘いたいと思いつつ、結局誘えずじまいじゃった」
「そうだったの？兄さんを誘おうとしてくれたなんて嬉しいな」

……とりあえず、機械類をあまり使わないはずの妖精族が、ネトゲにハマった事実はツッコまないでおこう。

「リリアさん。よかったら僕とアドレス交換しない？遠くの国に行っても、ネットではいつでも一緒に遊べるでしょ？」
「うぅん。移住先はネットもろくに通っておらぬ場所なんじゃが……」
「そっか。もしナローバンドだったらＭＭＯやＦＰＳは厳しいかもしれないね……。でも連絡先さえ交換しておけば、いつかブロードバンドが開通した時に遊べるよ」

ネットが通じないを理由に断ろうとするも、オルトの言葉にリリア先輩は黙り込むと了承した。

「……そうじゃな。ではアドレスだけ交換しておこうか」
「メッセージアプリのクイックコードを表示してくれたら、僕が読み取るよ」
「こうか？」

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