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そこでようやくレオナとラギーが離れると、始終黙っていたセベクが口を開く。
「ぐ、ぐぐぐ……今日がリリア様の送別会でなければ、あのような無礼者どもはすぐにディアソムニアから叩き出してやるのに!!!」
「その調子だ、セベク。今日は祝いの席。絶対に揉め事を起こすなよ」
「お前に言われずとも!ぐぬぬ〜〜〜っ!」
弟子2人がそんな会話をする前で、リリアは会場を見渡しため息を吐く。
「しかし……マレウスはまだ来ておらんのか、どこで油を売っておるのじゃ」
「リリア先輩。俺がマレウス様を捜してきます」
「僕も行く!お前は若様を捜しながら居眠りをし始めるかもしれんからな」
「よいよい。お主らもこの宴の席を楽しめ」
「しかし……!」
リリアの言葉にセベクが申し出ようとした瞬間、ぐ―――ぎゅるるるる〜〜〜!!と盛大な腹の虫が鳴った。
音の発生源は――セベクだ。
「だーっはははは!!すごい音じゃな!おぬしの腹の虫は宴の料理を楽しみたいと鳴いておるようだぞ、セベク!」
「いえっ、これはっ!違うんです!」
「腹が減っては戦はできぬと常々教えてきたじゃろう。お主らもわしに張り付いていないで、なにかつまんでこい。マレウスにも招待状は渡してある。そのうちひょっこり現れるであろう」
「うぐっ……で、ではお言葉に甘えて」
「軽く腹を満たしたら、すぐに戻ります」
「食事はよく噛んで味わえといつも言っておろうが。ゆっくり食べてこい」
なんとか説得し、2人を食事に向かわせたリリア。
その後姿を見て、呆れながらも嬉しそうに笑みを浮かべる。
「……………………やれやれ」
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ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます! (6月1日 14時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。42ページの【森】が【盛り】になっていました。 (6月1日 13時) (レス) @page42 id: 7e57969e52 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - ああ、確かに似てますね! (5月29日 16時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 来ました!更新!メインストーリーを読んでいると、鬼滅の刃無限列車編みたいだなぁと思いました。 (5月29日 14時) (レス) @page35 id: 7e57969e52 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 来ましたね!更新が再来週の月曜日になりますが、しばらくお待ちください。 (5月20日 16時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ブロッサム | 作成日時:2023年3月11日 2時