EPISODE6-67-23 PTM-26 ページ9
No side
ケージ探しを始めた2人は、背中に感じる視線を受けて足を止める。
「……誰かに見られている気がする」
「おや、奇遇ですね。実は僕も、さっきから視線を感じていまして……何度も辺りを見渡しているのですが、ファントムらしきものは見当たりません。いったいどこに身を潜めているのか……ハッ！」
そこで息を呑んだアズールに、リドルは訊ねる。
「アズール？なにか見えたのかい？」
「ケージの扉が、ほんの少しだけ開いています。なぜでしょう、妙に引っかかる……」
「ファントムが閉じ込められているケージの扉はしっかりと閉ざされて施錠されている。そしてファントムが逃げ出したあとのケージの扉は、程度の差はあれど大きく開いている……。もしかしたら、隙間から僕たちの様子をうかがっているのかもしれない。開けてみよう」
「わかりました。では、リドルさんはケージを開けてください。僕は迎撃の準備をします」
これまでの行動を口にしながら、リドルは慎重にケージを開ける。
ケージを開けた途端、勢いよくファントムが飛び出すも、すでに魔法の準備をしていたアズールによって怯まされ、最後にリドルの一撃によって討たれる。
「キミの読みは正しかったね。さっきの視線の主は今倒したファントムで間違いないだろう」
「ええ。まさかあえてケージの中に留まっているファントムがいるとは思いませんでした」
「身の危険を感じて隠れていたのかもしれないね」
「ああ、その気持ちはわかります。僕もリドルさんの渾身の一撃は絶対に食らいたくないですから」
「フッ……こうして行動を共にしたことで、ボクの実力を知ってもらえたならなによりだ」
「ええ。おかげさまで。超えるべき壁の高さを具体的に確認できました。リドルさんが仰った通り、この経験も決して無駄ではない……ということですね」
さっきまでとは違う言葉の応酬に、2人は小さく笑い合った。
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ブロッサム(プロフ) - すみません、非公開になってました！公開したのでぜひお読みください！ (2022年10月14日 8時) (
レス) id: d595bb7c63 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 初コメ失礼します！失礼な質問ですが、今公開されてる76、78の間のepisode77が公開されてないと思うのですが非公開になってますか？ (2022年10月14日 5時) (レス) id: d8e7150bd9 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます！ (2022年9月13日 8時) (レス) id: c6af79d659 (このIDを非表示/違反報告)
シャリファ(プロフ) - 初コメ失礼します！すみません。アズールの「グリムさん」が「グリムだん」になってます。 (2022年9月13日 7時) (レス) @page1 id: d94d66ff3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2022年9月12日 22時
