EPISODE6-77 終焉ゲーム！ ページ46
「――イデア！！！A！！！」
ひしゃがれているけれど、聞き覚えのある声。
それが私たちの名を呼んでいて、あまりの声量に反応して目を覚ます。
「……ハッ……！？」
「あれ、ここは……？」
「やっと目を覚ましたわね。さあ、早く『ケルベロス・システム』を復旧させるのよ」
「ぼ、僕は一体……？いや、それよりオルトは……？」
「ここにはいないということは…………」
「………………残念だけど、オルトは救えなかった。アタシには『冥府』に落ちたアンタたちと、グリムを引っ張り上げるのがやっとで……」
「………………あの、どちら様で……？」
そこで私たち目の前にいる老人がいることにようやく気付いた。
ひどく痩せこけている老人の顔にはシミや深いクマがあり、肩まで伸ばした白髪は艶をなく、腰は猫背みたいに曲がっている。
だけど、老人が着ているのは、すごく見覚えのある寮服。
ということは、まさかこの人……！？
「えっ！！！？？だ、誰！？」
「失礼ね。アタシよ。ヴィル・シェーンハイト。ポムフィオーレ寮長の証たる、このティアラが見えないの？」
「えっ、は……な、なんでそんなしわくちゃに？」
「しわくちゃですって？失礼ね！伝統と歴史を感じる姿だと言ってほしいわ」
「それはさすがに無理ありますよ……」
年老いても言い返す元気のある彼に、そばにいたエペルたちが説明をする。
「……ヴィルサンは、イデアサンたちを追いかけて『冥府』に飛び込んだんだ。それで、こんな姿に…」
「ちなみに、私も同じ」
「ぼ、僕を追って『冥府』に？なんだってそんな無茶を……」
「イデア、アンタには『冥府』の門を閉じ、『ケルベロス・システム』を復旧してもらわなくちゃならない。そのために、アンタを『冥府』から連れ出したのよ」
「ヴィル氏、完璧なCGみたいだった顔がしわくちゃに……腰も曲がって、髪もバサバサ……」
今のヴィル先輩の姿は、あの夢で見た美しき女王の老婆になった姿と似ている。
だけど、彼は以前と変わらぬ毅然とした態度で言った。
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ブロッサム(プロフ) - すみません、非公開になってました！公開したのでぜひお読みください！ (2022年10月14日 8時) (
レス) id: d595bb7c63 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 初コメ失礼します！失礼な質問ですが、今公開されてる76、78の間のepisode77が公開されてないと思うのですが非公開になってますか？ (2022年10月14日 5時) (レス) id: d8e7150bd9 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます！ (2022年9月13日 8時) (レス) id: c6af79d659 (このIDを非表示/違反報告)
シャリファ(プロフ) - 初コメ失礼します！すみません。アズールの「グリムさん」が「グリムだん」になってます。 (2022年9月13日 7時) (レス) @page1 id: d94d66ff3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2022年9月12日 22時
