EPISODE6-67-21 第3タワー 21話 ページ5
No side
突如頭上から襲い掛かったファントム。
アズールの機転により、奇襲してきたファントムを倒す。
「ノロッテヤル…… ノロッテ……」
ブクブクと泡を立ててブロットなるそれを見て、2人は冷や汗を流す。
「お、驚いた……天井に張り付いて待ち伏せなんてホラー映画じゃないんですから」
「はぁ、はぁ……ファントムの襲撃より後ろからキミに蹴飛ばされたことのほうが驚いたよ！階段から転がり落ちるところだったじゃないか！」
「すみません、タコだった頃の癖が抜けなくて。腕を出すつもりで、つい足が出てしまいました」
「絶対に嘘だろ……ああ、マントにくっきり足跡が。見た目と違って品のない行動をするんだな、キミは」
「頭からブロット凝縮液をかぶるよりマシでしょう？命がかかっているときに、上品さなんて気にしていられません」
マントに残った足跡を魔法で払うリドルを見ながら、アズールは小さく笑いながら言った。
やけに実感がこもっているそれに、リドルは思わず問いかける。
「こんなことは慣れっこ、みたいに言うんだね。海の中って、日常的に命の危険が潜んでいるものなの？」
「そうですねぇ……陸よりも巨大な肉食動物や毒をもつ生物の存在が身近ではあります。しかし、対処法を知っていればそれほど恐れるべき存在ではありません。魔法が使えるならなおさらです」
「魔法か……。キミは何歳から魔法が使えたんだい？」
魔法が使える年齢は個人によって違う。
生まれた時から魔法が使える者もいれば、2桁になるまで使えない者もいる。
リドルは一般から見て早いほうに部類されるだろう。
「物を引き寄せる程度のごく簡単なものなら、8歳になった頃に。祖母と母が魔法士なので、簡単なことは教えてくれたのですが……。昔の僕は今ほど学習意欲もなく、家族も『宿題さえ忘れなければ良し』というおおらかな人たちなので。本格的に魔法の勉強をはじめたのは、ミドルスクールに上がる頃でした」
「へぇ、そうなんだ」
「…………みなまで言わないでください！甘やかされて育った自覚はあります！！」
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ブロッサム(プロフ) - すみません、非公開になってました！公開したのでぜひお読みください！ (2022年10月14日 8時) (
レス) id: d595bb7c63 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 初コメ失礼します！失礼な質問ですが、今公開されてる76、78の間のepisode77が公開されてないと思うのですが非公開になってますか？ (2022年10月14日 5時) (レス) id: d8e7150bd9 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます！ (2022年9月13日 8時) (レス) id: c6af79d659 (このIDを非表示/違反報告)
シャリファ(プロフ) - 初コメ失礼します！すみません。アズールの「グリムさん」が「グリムだん」になってます。 (2022年9月13日 7時) (レス) @page1 id: d94d66ff3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2022年9月12日 22時
