EPISODE6-75 悔恨チャイルド！ ページ39
6度目になる灰色の世界。
目を開けると、シュラウド先輩のモノローグが始まった。
――僕の一生は、僕が生まれる前から全部決まってた。
――“嘆きの島の番人”
――それが、僕の将来の仕事。
――シュラウド家に生まれた者は、ブロットを燃やす呪いを血に宿し……
――『冥府』の門を開閉するユニーク魔法を持つ。
ジャミル先輩のように生き方が決まった家。
ジュピター家に謀反してから永遠に続く役目。
人のことは言えないけど、ジュピター家はこの件を根に持ちすぎてない？
いい加減許せばいいのに。
『勉学においても魔法においても、イデア様は本当に優秀でいらっしゃる。特に魔導工学分野に関しては、専門家も舌を巻いているとか。まさに天才だな』
『ええ。『
場面が『S.T.Y.X.』の廊下に変わると、研究員はシュラウド先輩を褒めたたえる。
けど、当時のシュラウド先輩にとっては聞きたくない言葉だった。
――「大人になったら何になりたい？」
――普通の子どもなら、1度はされるであろう質問。
――誰か1度くらい、僕に聞いてくれてもよくない？
「うーん、それについては共感するわ」
誰も、完全に『S.T.Y.X.』はシュラウド先輩が継ぐと疑っていないもの。
ちなみに、私も聞かれなかった。別にいいけど。
場面が変わって、広い子供部屋。
おもちゃがごちゃごちゃおいていて、まさに男の子の部屋という感じ。
『『『遥か彼方の栄光を目指し、流星のように駆け抜けろ！』』』
そこで決め台詞を言う2人の子ども。
1人はシュラウド先輩、もう1人は…………オルトだ。
ファントムとして私たちと対峙した、“本物”のオルト。
『頑張れ兄ちゃん！クロノス軍をぶっとばせ！』
『イエーイ！ハードモードノーダメクリア！』
『さすが兄ちゃん！みたか、クロノス軍め！』
ゲームをして盛り上がる2人。
だけど、シュラウド先輩は羨ましそうに言った。
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ブロッサム(プロフ) - すみません、非公開になってました！公開したのでぜひお読みください！ (2022年10月14日 8時) (
レス) id: d595bb7c63 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 初コメ失礼します！失礼な質問ですが、今公開されてる76、78の間のepisode77が公開されてないと思うのですが非公開になってますか？ (2022年10月14日 5時) (レス) id: d8e7150bd9 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます！ (2022年9月13日 8時) (レス) id: c6af79d659 (このIDを非表示/違反報告)
シャリファ(プロフ) - 初コメ失礼します！すみません。アズールの「グリムさん」が「グリムだん」になってます。 (2022年9月13日 7時) (レス) @page1 id: d94d66ff3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2022年9月12日 22時
