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旧市街で会った彼とはかけ離れたハイテンションな口調と態度。
シュラウド先輩の笑い声に連動するように、瘴気がどんどん濃くなっていく。
「『冥府』の門からどんどん瘴気が吹き上がってくる！なんて濃度だ……！ゲホゲホッ……！」
「あー。君らはちょっとムカムカするかもね。でもオーバーブロットしていれば、
「っ……シュラウド……！」
「ああ、そういえば虹の愛し子もこれくらいのブロットは平気だったよね。なんせ内外問わず摂取したブロットを魔素として吐き出す、いわば空気清浄機みたいな機能もついてる。ぶっちゃけ生者の中で『冥府』にいても平気なチートキャラだよね」
……そうだ。記憶の継承で私もそれを知ってる。
虹の愛し子は魔素を取り込んで魔力に変換し、それを使って魔法を行使した後、体内にブロットが溜まる。
だけど元から魔力を貯蔵する機能がないため、ブロットはすぐ体内から排出される。
誕生当初はそれだけだったが、神々の時代の間に進化し、虹の愛し子はブロットを魔素として排出する機能を“生み出した”。
結果、虹の愛し子はオーバーブロットの危険性を最大限にまでなくした、人類にとって夢のような存在になった。
しかしその結果、嘆きの島の連中に目を付けられ、あの惨劇を生み出す結果になったのだから、正直この機能を生み出してよかったのか微妙なところだ。
「それじゃあ、はじめよう。『ゲーム・セット・マッチ……
シュラウド先輩が呪文を唱えた直後、半開きだった『冥府』がさらに開いていく。
その光景をヴィル先輩たちはひゅっと息を呑みながら見ていた。
「『冥府』の門がさらに開いていく！今の呪文……まさか、イデアのユニーク魔法の効果は『冥府』の門を開くこと……！？」
「……そう。私と同じ、シュラウド家の人間が代々受け継がれるユニーク魔法」
遺伝子という制限をつけられた、強大な魔法。
その魔法によって『冥府』の門は完全に開かれ、巨大な腕が縁を掴んで身を乗り出した。
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ブロッサム(プロフ) - すみません、非公開になってました！公開したのでぜひお読みください！ (2022年10月14日 8時) (
レス) id: d595bb7c63 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 初コメ失礼します！失礼な質問ですが、今公開されてる76、78の間のepisode77が公開されてないと思うのですが非公開になってますか？ (2022年10月14日 5時) (レス) id: d8e7150bd9 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます！ (2022年9月13日 8時) (レス) id: c6af79d659 (このIDを非表示/違反報告)
シャリファ(プロフ) - 初コメ失礼します！すみません。アズールの「グリムさん」が「グリムだん」になってます。 (2022年9月13日 7時) (レス) @page1 id: d94d66ff3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2022年9月12日 22時
