EPISODE6-67-23 PTM-87 ページ14
No side
ケージ探しを再開させるも、さっきの戦いを見たせいかファントムが息を潜めていた。
耳が痛くなるほどの静寂に、リドルは険しい顔をしながら歩く。
「静かだな……ファントムはどこに潜んでいるんだろう」
そう言った直後、目の前を何かが素早く横切った。
「ハッ、今なにかが目の前を……」
「動くな、リドル！」
「！！」
普段とは違うアズールの口調に、リドルは驚きのあまり動きを止める。
その間にアズールはその影に向かって魔法を放つ。
「フッ！」
「グギャアアアア！！！」
魔法が直撃し聞こえてきたファントムの悲鳴に、リドルは素早く構える。
「アズール！このファントムはいったいどこから現れたんだい！？」
「話はあとです！まずはコイツを倒してしまいましょう！」
痛みに悶えながら鬼気迫る勢いで突進してくるファントムに、アズールは防衛魔法を張る。
魔法に当たり再び痛みに悶えるファントムの隙を見逃さず、リドルが高火力の魔法を放ったことで、ファントムは悲鳴を上げながら消える。
「お疲れ様でした。リドルさん、お怪我はありませんか？」
「ああ、大丈夫だよ。ところで、さっきのファントムだけど……」
「さっきから僕たちの周りをちょこまかと動き回っていたのですが……すばしっこいうえに1ヵ所に留まってはくれなくて、どう狙いを定めたものかと悩んでいたんです」
「そうだったのか……。キミが咄嗟に攻撃できたのは、敵の動向を注視していたから、というわけだね。でもそれなら、ファントムに狙われていると事前に教えておいてくれた良かったのに」
「まさか！そんな悪手を打ちませんよ。ほら、僕が黙っていたおかげで上手く対処できたでしょう？」
「黙っていたおかげ……って、まさか、ボクを囮にしたのかい！？」
その発言で全部察したリドルの言葉に、アズールはいけしゃあしゃあと言葉を述べる。
「囮なんて人聞きが悪い。この場の状況に応じた役割分担をしたまでですよ」
そう言う彼の顔を見て、リドルは複雑な顔をして黙り込んだ。
EPISODE6-67-23 PTM-34→←EPISODE6-67-23 PTM-67
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 72人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「ツイステ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ブロッサム(プロフ) - すみません、非公開になってました！公開したのでぜひお読みください！ (2022年10月14日 8時) (
レス) id: d595bb7c63 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 初コメ失礼します！失礼な質問ですが、今公開されてる76、78の間のepisode77が公開されてないと思うのですが非公開になってますか？ (2022年10月14日 5時) (レス) id: d8e7150bd9 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます！ (2022年9月13日 8時) (レス) id: c6af79d659 (このIDを非表示/違反報告)
シャリファ(プロフ) - 初コメ失礼します！すみません。アズールの「グリムさん」が「グリムだん」になってます。 (2022年9月13日 7時) (レス) @page1 id: d94d66ff3c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ブロッサム | 作成日時：2022年9月12日 22時
