EPISODE6-67-19 PTM-278 ページ1
No side
アズールが携帯食料を食べ終え、ケージ探しを再開する2人。
積み上げられているケージを見ながら、アズールはため息を吐いた。
「中身がファントムとわかっているケージをひたすら開けるなんて、辟易してしまいますね。価値ある品が入ったケージが混じっているならこの作業にも意義や楽しみを見いだせそうなのですが」
「価値ある品というと……歴史的な文献や芸術品の類だろうか」
「いいですね！アンティークの食器やコイン、それから宝飾品なども魅力的です」
「この研究所の雰囲気からして、そうした物があるとは思えないけれど……。それに、もしケージの中にキミの求める品が入っていても自分の物にできるわけではないだろう？」
「そうとも限りませんよ。今回の騒動を引き合いに出せば……『S.T.Y.X.』の所長代理が交渉のテーブルについてくれる可能性もゼロではありません」
一応先輩であるイデアをカモにする姿勢に、リドルは一周回って感心した様子を見せた。
「フッ、キミはもうすでにこの作業に楽しみを見いだしているじゃないか。キミの期待するような物が入っているといいけどね。……それじゃあ、ケージを開けるよ」
リドルが魔法で扉を破壊したケージは、凶暴化したファントム。
苦戦しながらも倒したが、アズールはわかりやすいほど肩を落とす。
「ええ、わかっていましたとも。このミッションに宝探しの要素がないということは」
「ＩＤカードも入っていなかったね。アズール、そろそろ疲れてきたのかい？」
「……どうしたんです、急に」
「キミが中身のない話を振ってくるのは珍しいと思ってね。ボクの考えすぎかもしれないけれど」
「……その通りです、リドルさん。心身ともに疲れているので、せめて気分転換できればと。というわけなので、ケージを開けがてらしばらくおしゃべりに付き合ってください」
そう爽やかに言うアズールの顔に、疲労の色があったのをリドルは見逃さなかった。
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ブロッサム(プロフ) - すみません、非公開になってました！公開したのでぜひお読みください！ (2022年10月14日 8時) (
レス) id: d595bb7c63 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 初コメ失礼します！失礼な質問ですが、今公開されてる76、78の間のepisode77が公開されてないと思うのですが非公開になってますか？ (2022年10月14日 5時) (レス) id: d8e7150bd9 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます！ (2022年9月13日 8時) (レス) id: c6af79d659 (このIDを非表示/違反報告)
シャリファ(プロフ) - 初コメ失礼します！すみません。アズールの「グリムさん」が「グリムだん」になってます。 (2022年9月13日 7時) (レス) @page1 id: d94d66ff3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2022年9月12日 22時
