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セベクがそう急かすも、リリアさんの足は一歩もそこから動かない。
だから、私は叫んだ。今の彼に最も効く言葉を。
「“リリア”！“マレノア”の命令を忘れるな！！」
「！」
「今、あなたがすべきことは卵を守り抜くこと！ただそれだけを考えなさい！！」
「……ああ、わかった。なるべく早く追いつけよ、てめぇら！」
私の後押しで、リリアさんはバウルさんを連れて森へ走る。
その間にも『闇』はどんどん集まってくる。
「や、やべぇ！すっかり『闇』に取り囲まれちまったんだゾ！」
「シルバーを引き戻す！A、グリム、手を貸してくれ！」
「当然よ！殴ってでも止めるって約束したもの！」
正確には引きずり込まれる前にだけど、それでも殴ることに変わりはない。
必死に魔法を使って『闇』を追い払おうとするも、シルバー先輩の感情がそれほどまでに魅了的なのか、減るどころかむしろ増える一方だ。
「くそ、倒しても倒しても湧いてくる！」
「もうダメなんだゾ〜〜！ふなぁ〜〜〜！」
セベクが焦燥感を露わにし、グリムが悲鳴を上げる。
その中で、私はもう心に決めていた。
「2人とも！私に考えがある！」
「考えだと！？」
私が呼びかけると、セベクはすぐに反応し続きを待つ。
「このままじゃ消耗戦になるだけ。もういっそ、このままシルバー先輩を迎えに行くわよ！」
「迎えにって……おい、貴様まさか！？」
「ええ、そのまさか！――『闇』の中に入る！拒否権はない！！」
「「えええええええっ！？」」
私は問答無用でグリムの首根っこ、セベクの寮服の裾を掴むと、『闇』の中へと飛び込んだ。
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ブロッサム(プロフ) - 脱字報告ありがとうございます！ (11月29日 14時) (
レス) id: 2d3621a68f (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。今日更新したシルバーのセリフのどうしてのうが抜けてます。 (11月29日 14時) (レス) @page48 id: 1893bd7a09 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます。 (11月19日 15時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。36ページのセベクのセリフにある【師弟】が【指定】になってますよ。 (11月19日 15時) (レス) @page36 id: 48a8f87c53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2023年10月28日 20時
