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EPISODE7-80 発覚フェイス! ページ6

誰もが、息を呑んだ。
今まで隠されていた夜明けの騎士の顔。

彼の素顔を知りたい人は、たくさんいるだろうとは思っていた。
でも、それがまさか、シルバー先輩と瓜二つだなんて、誰も予想していなかった。

「そ、その顔は!?」
「……………………ッ!!!」
「ど、どういうことなんだゾ!?シルバーと夜明けの騎士……おんなじ顔してるんだゾ!?」

グリムがみんなの心の代弁をした直後、2人の服の下からオーロラ色の光が放たれる。
互いに首にかけていたチェーンを引っ張ると、その先にあったのはあの指輪だ。

「同じ指輪が、2つ!?」

今度は私が代弁すると、夜明けの騎士は己の手の中にある指輪を見ながら言った。

「この指輪は、私が幼い頃守護妖精に授かったもの。世界に2つとないはずだ。君は、一体何者だ?」
「お、俺は……俺は……!」

夜明けの騎士に問いかけられるも、シルバー先輩は答えられなかった。
無理もない、自分とそっくりな顔をした男に問われたら、誰だって動揺してまともな受け答えなどできない。

夜明けの騎士はシルバー先輩だけでなく、私にも目を向けられていて、何故こちらを見るのか首を傾げる。
その時、キシャアアア―――!!と咆哮が地下水路を震えさせた。

「……話をしている時間はなさそうだ。ヘンリク卿がその卵を狙っている。他の者に見付かる前に、行け!――早くッ!」

剣を抜きながら夜明けの騎士は私たちに背を向けると、

「はああッ!」

迫りくる瓦礫を切り裂いた。
それを見て、リリアさんもバウルさんも戸惑いながらも判断は速かった

「……くぅッ。敵に情けをかけられるとは。夜明けの騎士め、何を考えている!?」
「…………なんだっていい。進むぞ!敵に見つかる前に、森に入る!」

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ブロッサム(プロフ) - 脱字報告ありがとうございます! (11月29日 14時) (レス) id: 2d3621a68f (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。今日更新したシルバーのセリフのどうしてのうが抜けてます。 (11月29日 14時) (レス) @page48 id: 1893bd7a09 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます。 (11月19日 15時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。36ページのセベクのセリフにある【師弟】が【指定】になってますよ。 (11月19日 15時) (レス) @page36 id: 48a8f87c53 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ブロッサム | 作成日時:2023年10月28日 20時

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