EPISODE8-83-13 ようやく見つけた ページ45
突如として聞こえた、赤ん坊の泣き声。
私たちはその声を頼りに進んでいた。
「ぐぶぶぶ……」
「！！A、危ない！」
「え？きゃあ！？」
突然セベクに突き飛ばされたかと思ったら、視線の先には『闇』がいた。
どうやら、私の背後を狙っていたようだ。
「ふなっ！？なんだぁ！？」
「『闇』だ！構えろ、ふたりとも！」
セベクの声にすぐさまマジカルペンを抜き、『闇』を追い払う。
無事に倒し消えた『闇』を見て、グリムはぷりぷりと怒る。
「後ろからこっそり来るなんて、なんて卑怯なヤツらなんだゾ！」
「ええ、まったく。セベク、助けてくれてありがとう」
「ふん！あの程度気付けて当然だ。ここは敵陣真っ只中。気を抜くんじゃないぞ！」
「わかったわ」
セベクの言葉に頷き、また先に進むと赤ん坊の泣き声が聞こえてきた。
あ―――ん……ほぎゃあぁ―――……と、さっきと比べてはっきりと。
「どんどん声が近くなる……どこだ？どこにいる？」
「あ！！遠くのほうでなんかピカッと光ったんだゾ！」
「なにっ！？……あっ！あのオーロラ色の光は！」
セベクたちの視線の先にある、オーロラ色の光。
その中に紛れるように、私たちの捜し人がいた。
「シルバー先輩！！」
「シルバー！！！おい、しっかりしろ！僕の声が聞こえていないのか！？」
「やべぇ、アイツ、『闇』に取り囲まれちまってるんだゾ！」
そうこうしている間にも、『闇』はシルバー先輩をさらに深く引きずり込む。
「このままじゃもっと深い眠りに落ちてしまう！やっと見つけられたのに！」
「ぐぶぶぶぶ……」
「うわっ！オレ様たちの周りにもいっぱい『闇』が出てきたんだゾ！」
「貴様らにかまっている時間などない！押し通る！どけぇええ！！」
大量に迫ってくる『闇』を薙ぎ払うように、セベクは吶喊した。
魔女は愛し子たちの未来を見守る→←EPISODE8-83-12 赤ん坊の泣き声
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ブロッサム(プロフ) - 脱字報告ありがとうございます！ (11月29日 14時) (
レス) id: 2d3621a68f (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。今日更新したシルバーのセリフのどうしてのうが抜けてます。 (11月29日 14時) (レス) @page48 id: 1893bd7a09 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます。 (11月19日 15時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。36ページのセベクのセリフにある【師弟】が【指定】になってますよ。 (11月19日 15時) (レス) @page36 id: 48a8f87c53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2023年10月28日 20時
