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EPISODE8-83-4 追憶の幕間2-3 ページ34

あの記憶を見たせいなのか、『闇』を歩いている最中に、記憶が勝手に色んな光景を見せてきた。

『そこだ!せやぁー!!』

それは、2人が稽古をしている記憶。
セベクが一騎当千に迫るも、シルバー先輩は子どもとは思えないほどの回避をすると、そのままセベクの頭を木刀で軽くこつんと叩いた。

『勝負あり!シルバー、一本!』
『ありがとうございました。……大丈夫か?セベク』
『うるさいっ!もう1回だ!すぐにお前から一本とれるようになってやるんだからな!』

この時から、セベクはシルバー先輩をライバルとして見ていたのだろう。
それはきっと、彼の実力を認めていたからこそ。

『くふふ。その意気じゃ、セベク。鍛錬を始めたばかりなのに、それだけ動けていればたいしたものだぞ。お前は祖父に似て筋がいい』
『ほ、本当ですか!』
『…………むっ』

敬愛する養父が弟弟子を褒めるのを見て、シルバー先輩は嫉妬を露わにして木刀を構える。

『セベク、もう1回だ。次も負けない』
『のぞむところだ!いくぞ!』

再び始まった鍛錬の風景は、木刀がぶつかり合う音と共に消えた。
それを見終わったセベクは、ぽつりと呟く。

「……結局、僕がシルバーに勝てたのは数えるほどだ。このままアイツにいなくなられては、勝ち越されてしまう。早く見つけなくては!」
「ええ、もちろんよ」

シルバー先輩の捜索にさらにやる気を見せたセベクに苦笑しながら、私もグリムも彼の後に続いた。

EPISODE8-83-5 『闇』の中でも変わらない騒がしさ→←*



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ブロッサム(プロフ) - 脱字報告ありがとうございます! (11月29日 14時) (レス) id: 2d3621a68f (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。今日更新したシルバーのセリフのどうしてのうが抜けてます。 (11月29日 14時) (レス) @page48 id: 1893bd7a09 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます。 (11月19日 15時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。36ページのセベクのセリフにある【師弟】が【指定】になってますよ。 (11月19日 15時) (レス) @page36 id: 48a8f87c53 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ブロッサム | 作成日時:2023年10月28日 20時

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