EPISODE8-83-3 追憶の幕間2-2 ページ32
「ふな――っ！」
グリムが青い炎を吐く。
襲ってきた『闇』は逃げて行き、そのまま姿を消す。
「次から次へと『闇』が襲ってくる。きりがないな」
「ここは『闇』の巣窟だもの。仕方ないわ」
とはいえ、少し疲れてきた。
互いに息を切らし合っていると、あのオーロラ色の光が見えた。
「ん？あの光は……」
光が一気に広がり、風景があのリリア先輩の家のものになった。
家の前には、見覚えのある髪色をした少年が、リリア先輩にお辞儀をしていた。
『はじめまして、リリア様！セベク・ジグボルトです！天下無双とうたわれた伝説の右大将殿に稽古をつけていただけて、光栄ですっ！今日からよろしくお願いします！！！！』
「ふなっ！アレ、ちっせー頃のセベクか！？」
「これは……よく覚えている。僕が初めてリリア様の家に稽古に行った日だ」
「全然変わってないわね。というか、変わりなさすぎ」
7歳らしくない丁寧な言葉遣いに、礼儀正しすぎる姿勢。
そして、鼓膜を震わせる大声は当時から健在だったようだ。
『ははは！元気がいいな。バウルによく似ておる。だがわしはもうとっくに現役を引退したただの爺じゃ。そうかしこまらずともよい』
『は、はいっ……！』
リリア先輩がそう言うも、当の本人は緊張しっぱなし。
それを見て、リリア先輩は苦笑した。
『シルバー、お主に弟弟子がきたぞ。挨拶せい。……シルバー？』
呼びかけても返事がなく、リリア先輩は首を傾げながら捜す。
その後を幼いセベクも追う。
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ブロッサム(プロフ) - 脱字報告ありがとうございます！ (11月29日 14時) (
レス) id: 2d3621a68f (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。今日更新したシルバーのセリフのどうしてのうが抜けてます。 (11月29日 14時) (レス) @page48 id: 1893bd7a09 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます。 (11月19日 15時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。36ページのセベクのセリフにある【師弟】が【指定】になってますよ。 (11月19日 15時) (レス) @page36 id: 48a8f87c53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2023年10月28日 20時
