EPISODE7-79 対面フィアース！ ページ4
真っ暗な地下水路を走る。
汚水のひどい臭いに鼻がもげそうになりながらも、必死に走っていると頭上で轟音が聴こえてきた。
「むっ！？なんだ！？」
「マレノア様が上で派手にやっていやがるんだ。急ぐぞ、崩れたらまずい！」
「そうね、生き埋めはさすがに勘弁よ……！？」
そう言った直後、まるでそれがフラグ回収かのように頭上で瓦礫が落ちてきた。
「「「「「「うわあっ！？」」」」」」
みんなが悲鳴を上げる中、シルバー先輩だけが私を腕の中に抱え込んで、飛んでくる破片から守ってくれた。
「くっ……A、無事か？」
「な、なんとか……」
「急に上から岩が降ってきたんだゾ〜……」
「はっ、上を見ろ。地下水路の天井に大きな穴が！」
「くそっ！まずいぞ、水路が塞がれた。ここからは地上に出るしか……はっ！」
その時だ、土煙の向こうで空いた穴から何かが落ちてきた。
影の大きさからして……もしかして、人間？
「何事だ！？何かが降ってきたぞ！」
「あれって、人……？」
「ぐぅっ……！」
「「「「「「！！！！」」」」」」
呻き声を上げながら、起き上がったその人を見てみんなは息を呑む。
土煙の向こうから現れたのは、ぼろぼろになった白い鎧をまとった男。
「白い鎧、金の髪……！」
「お前は……夜明けの騎士！」
「マレノア様の一撃をくらい、ここまで吹き飛ばされたのか！？」
「ううっ………！……お前たちは……ハッ！」
リリアさんとバウルさんが驚く横で、夜明けの騎士は呆然とした様子でこちらを見ると、すぐに息を呑んだ。
「大きな魔石器に、蝙蝠の面……貴殿はもしや茨の国の右大将、ヴァンルージュ！？その卵、まさか……！」
「キシャ――――ッ！！」
「お下がりください右大将殿、ここは私が！」
「待って！ここまで手負いの人に追い打ちは……！」
「！！君は……！」
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ブロッサム(プロフ) - 脱字報告ありがとうございます！ (11月29日 14時) (
レス) id: 2d3621a68f (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。今日更新したシルバーのセリフのどうしてのうが抜けてます。 (11月29日 14時) (レス) @page48 id: 1893bd7a09 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます。 (11月19日 15時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。36ページのセベクのセリフにある【師弟】が【指定】になってますよ。 (11月19日 15時) (レス) @page36 id: 48a8f87c53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2023年10月28日 20時
