EPISODE7-81-6 追憶の幕間1-2 ページ19
No side
『闇』 を歩くも、黄金の光はシルバーに追憶を見せていた。
「ここは……また、森の家の風景……。もう、見たくない……どうしてこんな……」
シルバーが必死に目を背けようとしても、風景はその時を流すように動く。
『ほれ、シルバー。あーんじゃ。あーん』
『あー…んぐ、んぐ…』
それは、とある日のこと。
大きく成長した赤子のシルバーに、リリアはミルクではなく離乳食を与えていた。
『乳の次は、くたくたに煮詰めた穀類や野菜だけ。本当にこれでちゃんと育つのか？』
『人間の育て方の本にそう書いてあったのだろう。妖精である僕らが余計なことはしないほうがいい』
『でもお主は幼体の頃から、骨付き肉やら魚やらを山程食べておったし……』
『僕はドラゴンだぞ。か弱い人間と一緒にするな』
マレウスにそう言い切られるも、リリアはからからと笑う。
『腹が減ったら泣き、腹いっぱいになったら寝る。赤ん坊はドラゴンも人間も似たようなもんじゃ』
『…………はぁ』
『おお、ぺろっと一皿たいらげた。うまかったか、シルバー？』
『うぶ。あぅあー』
『よしよし、いい子じゃ。たくさん食べて、寝て、大きく育てよ』
満足そうな顔をするシルバーを見て、リリアは何を思ったのか、殻になった器をじっと見た。
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ブロッサム(プロフ) - 脱字報告ありがとうございます！ (11月29日 14時) (
レス) id: 2d3621a68f (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。今日更新したシルバーのセリフのどうしてのうが抜けてます。 (11月29日 14時) (レス) @page48 id: 1893bd7a09 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます。 (11月19日 15時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。36ページのセベクのセリフにある【師弟】が【指定】になってますよ。 (11月19日 15時) (レス) @page36 id: 48a8f87c53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2023年10月28日 20時
