＊ ページ17
「メルシー！お気遣い感謝するよ、オルトくん」
「じゃあ、みんなの検査が終わるまでしばらく待っててね」
そう言って、シュラウドくんは施設を出て行く。
2人が映画を選んでいるのを見ながら、バスケットを見て中から日記を取り出す。
(そういえば、ブロットが溜まる音が聴こえなかったから、ページは増えてないよね)
そう思って、ページを開く。
「………………え？」
そして、私は目を見開いて固まった。
嘘だ。ありえない。
私はここに来るまで、1度もブロットの音を聴いていない。
なのに、なのに――――
「なんで……ページが増えてるの？」
No side
研修施設を出たオルトは、旧市街を歩きながらルークの言葉を思い出していた。
「『やれるだけのことはやった』、か……。兄さんのために“
オルトは兄のためならばなんだってする。
だけど、当の本人は心から何かをして欲しいと言ったことはない。
ぐるぐると巡る思考を抱えながら、オルトは『S.T.Y.X.』の管制室に入る。
そこではイデアが、キーボードを叩きながら難しい顔をしていた。
「ただいま、兄さん。被検体Fのテストはどう？」
「今バトルシミュレーションでのテストが終わったところ。うーん……本当になにもかもショッボいんだよなぁ。『高濃度のブロットが検出された魔獣』っていうのは事前の調査通りなんだけどね」
そう言って、イデアは検査の結果をオルトに伝えた。
「検査でわかったのは、魔獣となんらかの動物を魔法的に掛け合わせた存在だってこと。人間と同等の思考能力を持っていること。魔法は見た目通りショボいこと。それから……」
そこで1度言葉を区切ると、イデアは重々しく言った。
「ブロットの蓄積量が桁外れに多いかもしてないこと」
「かもしれない……って、兄さんらしくない発言だね。どういうこと？」
イデアらしくない曖昧な物言いに、オルトは目を見開いた。
Interlude�将頃�←EPISODE6-41 表明ポリシー！
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時間の止まったリス - ついに今日ツイステ、新しい章の解禁ですね! 続編も楽しみにしてます! 夢主ちゃんの毒舌には毎回笑ってしまいますwww (2022年3月3日 7時) (
レス) id: d39a98933d (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - ありがとうございます(*≧∀≦*) (2022年2月13日 19時) (レス) id: 9aaad4e273 (このIDを非表示/違反報告)
時間の止まったリス - い、いま、全部読んだんですが、最高すぎます！！！ 毎日読ませていただきます(上から目線っぽく感じてしまったら本当に申し訳ありません)！！ (2022年2月13日 19時) (レス) @page5 id: d39a98933d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2022年1月19日 20時
