【ツイステ】魔に愛された少女はねじれた世界を生きる3 (ページ9)

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「ボクだって、やりたくて首をはねてるわけじゃない。お前たちがルールを破るからいけないんじゃないか」
「………」
「ボクに従えないのなら、まとめて首をはねてやる！」

ついには責任転嫁までしてきて、もう頭が痛くなってくる。
ルール違反を起こすたびに首をはねるのをやめて別の罰を与えればいいだけの話なのに、何故彼の頭の中には首をはねることしか処罰方法がないのか。
こうして会話していくと、ローズハート先輩が宇宙人に思えてくる。

「みんな、ほら。『はい、寮長』って言って」
「…………言えません」
「そもそも私はハーツラビュル寮生じゃないので言う必要はありません」
「こんなワガママな暴君、こっちから願い下げだ！」

ケイト先輩がなんとかフォローしようとするが、私たちは拒絶する。
その代わり、エースの言葉にローズハート先輩が反応した。

「今、なんて言った？」
「オマエはおこりんぼでワガママで食べ物を粗末にする暴君って言ったんたゾ！」
「お、おい、そこまでは言ってな……」
「『首をはねろ(オフ・ウィズ・ユアヘッド)』―――――！！！！」

瞬間、ローズハート先輩のユニーク魔法が発動された。

「「うわああ――！！！」」
「グリム！デュース！」
「ぐええ！またこの首輪なんだゾ！！」
「くそっ、外れない！」

デュースが力づくで外そうとするも、首輪はびくともしない。
魔力がない私は除外されたけど、あの首輪がある限り彼らは魔法が使えない。

『相変わらず首をはねるのが好きね。……そんなことしても、自分が望む世界が生まれるわけがないのに』

またあの女の声が聞こえるも、ローズハート先輩の怒声でかき消される。

「トレイ、ケイト！こいつらをつまみ出せ！」
「「…………。はい、寮長」」

ローズハート先輩の指示に従い、2人はマジカルペンをこちらに向けてきた。
…………そういうことね。