EPISODE2-14.5 悪い子にはお仕置きを…… ページ47
「「「はぁ……」」」
『ハロウィーンウィーク』5日目。
マジカメモンスターの騒ぎは一向に収まらず、たった1日で学園全体がピリピリとした空気になっていた。
一緒に食事をしているエースたちも疲れた顔をしており、とくにひどいのは運営委員のデュースたちだ。
「……みんな、大丈夫?」
「全然大丈夫じゃねーよ。なんなのアイツら、常識なさすぎでしょ」
私の問いにエースがうんざりした様子で答える。
ああ、これはかなりキてるわね……。
「そっちもだけど、
「俺のところはレオナ先輩たちだ……ラギー先輩の手を借りても、全然止まんねぇんだ……」
「オクタヴィネルはフロイド先輩が毎度大暴れしてるみだいだし……スカラビアはジャミル先輩が騒ぎ起こして、カリム先輩が止めてるし……」
「僕のところはヴィルサンがいるし……ルークサンたちの手も借りてるけど、全然言うこと聞いてくれない……」
「イグニハイドだと、オルトがマジカメモンスターに向けて魔導ビーム放とうとしてたって聞いたわ……」
「ディアソムニアは若様に触れようとする無礼者たちが後を絶たない!!なんて不愉快なんだ!!!!」
うーん、こうして聞いてみるとどこも大変だ。
とくにディアソムニアは、オンボロ寮に侵入してくるマジカメモンスターを追い払ったり、夜間警備までしてくれてる。
「そういえば、グリムはどうしたんだ?昼時だってのにいないなんて珍しいな」
「グリムならエースたちの部屋で寝てもらってる。夜に押しかけられたりして、寝不足なのよ…………ふあぁ……」
現に私もすごく眠い。
マジカメモンスターは就寝時間にも押しかけてくるし、おちおち眠ることができない。
ゴーストたちも日中はなるべく姿を消しているが、ゴーストはいないと言ってもマジカメモンスターは勝手に寮の中に入ってくる。
リリア先輩に教えてもらった魔法は今も使っており、寝室とお風呂場、そしてキッチンは侵入できないようにしている。
(でも、このままってわけにはいかないわよね……)
マジカメモンスターの迷惑行為は、他のゲストにも被害を被っている。
先生たちはそれの苦情に対応しているが、マジカメモンスターの行為は悪化していくばかり。
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作者名:ブロッサム | 作成日時:2021年6月27日 19時