【ツイステ】魔に愛された少女はねじれた世界を生きる Event Story9 (ページ17)

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「はい！！ハロウィーンの混雑を見て、こんなこともあとうかと昨日取り付けておいたんです！度を越えた危険行為を発見次第、防犯システムが作動します。安全対策はばっちりです！！」

初めて聞く内容に教師たちが首を傾げる中、ゲストは疑問に思うことなくむしろ嬉々とした表情を浮かべた。

「防犯システムとかナイトレイヴンカレッジマジぱねぇ～！」
「一流セキュリティつけるとか、やるぅ～！」
「なら追い出されないうちはOK的な感じ？いけるとこまで、いっちゃおいっちゃお！」
「……あ。運営委員のみなさんは、少々お話があるのでこちらに来てくださーい」

防犯システムがまさかのハッタリだと知り、クロウリーは慌てて全員が声を上げるのを止める。

「話って？放っておいても危険人物は防犯システムで排除されるんでしょう。問題が解決したなら早くハロウィーンの持ち場に戻らせて」
「そんな都合の良い防犯システムなんてあるわけないじゃないですか！」
「「「ええ！？」」」
「しっ！声が大きいです、他のみなさんに聞こえてしまう！」

防犯システムがまさかのハッタリだと知り、クロウリーは慌てて全員が声を上げるのを止める。

「……こんな事態、予測できるわけないでしょう。全部口から出まかせですよ」
「じゃあどうやってあのパリピを排除するつもり？」
「くふふ……わしはおおよそ予想できたぞ」
「このままでは彼らの迷惑行為はエスカレートするばかりです。私がマジカメモンスターやトレイン先生の目を引いている隙に……みなさんはバレないように、魔法を使って迷惑なお客さんを学園から追い出してください！」
「えぇ～っ！オレたちにそういうことさせちゃいます～！？」

そしていつも通りの生徒任せに誰もが愕然とするも、マレウスはどこかやる気に満ちていた。

「話が早くていいじゃないか。やつらを学園の外まで吹き飛ばせばいいんだな？糸紡ぎより容易いことだ」

シュワワワ……とマレウスに魔力が集まるのを見て、クロウリーは急いで間に入った。

「ああっ、ドラコニアくん！本気はだめです。貴方が本気を出したら学園がなくなってしまいます！他のみなさんもですよ！お客さんに怪我をさせてはいけません。
　原因が木からの落下であれ魔法であれ怪我人が出れば学園の管理責任が問われます。ふわっと浮遊魔法をかけて門の外に飛ばすとかバレないようにイイ感じにお願いします」

それを聞いたマレウスは小さく頷いた。

「ふむ……わかった。努力はしよう」