【ツイステ】魔に愛された少女はねじれた世界を生きる Event Story8 (ページ29)

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当然のようにイデアが言うと、オルトも嬉々とした口調で言った。

「事件を追う捜査官がパンプキン騎士(ナイト)を人間だと思って兜を外したら、そこにはなんと……さらにカボチャが入っているんだ！最高だよね！」
「そう、そこが屈指の名シーン！」

兄弟にしかわからないトークで一通り盛り上がると、イデアは図書室全体を見渡した。

「だからプロジェクションマッピングで背景や音を再現して……拙者がパンプキン騎士(ナイト)となって登場しようと考えたんだ。
　でも映画ファンには先の展開が読めちゃうのとこれから観る人へのネタバレ防止の配慮も込めて……照明効果と反射を使った視覚トリックで兜を外したら首が消えるようにアレンジしたよ」
「イデアくん、今日はタブレットじゃないのにすらすら喋れてるね♪」
「ふっ。仮面を被った拙者に怖いものなどなにもないでござる」
「すげぇ、パンプキン騎士(ナイト)になりきってるんですね！？」
「どうかな。あれはいつも通りのイデアくんな気がするけど……」

感心しているデュースに苦笑しながらも、ケイトはイデアの衣装に注目した。

「……でも確かに衣装、っていうか甲冑も本格的。本物みたい！イデアくんの技術力の高さを感じさせるなあ」
「ふひひっ……プロジェクションマッピング×実写のショーで……イグニハイドの技術力と『パンプキン・ホロウ』の魅力を知らしめてやりますわ！」

完全にノリノリなイデアを見て、クロウリーは感心したように頷いた。

「魔法だけでなく工学にも長けたイグニハイドらしいクオリティの高さです！今年のハロウィーンは例年に勝るとも劣らない素晴らしさですね。
　……ああ、もう次で最後の寮。残念ですが、楽しみでもあります。それでは行きましょう！ポムフィオーレ寮のスタンプラリー会場、鏡の間へ！」

そうして一同は、最後の会場である鏡の間へと向かった。