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「まあねえ。地元の方には普段からお世話になってますし、これぐらいのお礼は当然ですよ〜」
「1つ約100マドル未満の小さな袋詰めキャンディですけどね」
「大切なのは感謝の気持ちなんです。気・持・ち!」
「アンタたち、話の腰を折るのはやめなさい。続けるわよ?」
ジェイドがさらっとバラした直後、クロウリーが念を押すように言った。
それを見て、ヴィルが素早く軌道修正した。
「スタンプラリーの実施時間は朝10時から、夜22時まで。その間、スタンプラリー会場は無人にしないこと。会場に来た参加者にスタンプを押すためよ。スタンプ係は授業も免除されるわ。長丁場だけど、各寮で交代しながら対応するように」
「寮に戻ったら、即シャワー浴びてダッシュで寝ねえと1週間もたねぇな」
「22時とか……そっからが1日の本番の時間でしょ……」
毎日22時には寝ているジャックの言葉に、イデアはぼそりとそう言った。
朝型と夜型では、それくらいの差異が出るのは仕方ない。
「この1ヶ月間……やることが多くてめちゃくちゃ大変でしたが、明日からも気合入れて挑まないといけないっすね」
「確かに仮装と会場を同時進行で制作するのは目が回る忙しさじゃったのぅ」
「はあ……衣装の準備、すごく大変だったなあ」
衣装の準備を思い出して遠い目をするエペルに、ヴィルは言った。
「当たり前でしょう。ポムフィオーレは寮長であるアタシが運営委員長を務めているんだから。それに、美の精神に基づく寮の仮装がチープだなんて、お話にならない。でも悩んだ甲斐あって、素晴らしい仕上がりになったわ」
「おや。みなさんのその表情を見るに……どうやら自分たちの仕事に自信たっぷりのようですね?」
「「「もちろん!」」」
みんなの話を聞いた学園長の言葉に、全員が同じ回答をする。
その顔には自信に満ち溢れている。
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作者名:ブロッサム | 作成日時:2021年6月9日 15時