＊ ページ10
「……終わり！？こうしたから助かったとかじゃなくて普通にバッドエンド！？怖いって！」
「落ち着いてもらうために、底なし沼の危険性を理解してもらおうと思ったのですが」
「どう考えても逆効果だよ！」
「助ける気あるのかあなたは！？」
信じられない！どこまで冷たい男なの！？
憤る私と困惑するケイト先輩を余所に、今度は妖精まで現れた。
「うわぁっ、妖精まで来た！！」
「今は火を起こしていませんが……以前襲ってきた時に顔を覚えられていたのかもしれません。まだまだ余裕があると思っていましたが、こうなると少し急ぐ必要がありそうです。
カリムさん！上半身を仰向けにして手を広げ、体全体で沼に触れるようにしてください。泥だらけにはなりますが、底なし沼は触れる部分の表面積が多いほど沈みにくいんです」
「わ、わかった！」
「Aさんとグリムくんは、ここでカリムさんが落ち着けるよう、元気づけてあげてください」
「お、おう！」
「分かりました。カリム先輩は、頑張ってください！」
私たちが必死にカリム先輩を元気づける後ろで、ジェイド先輩とケイト先輩は臨戦態勢を取る。
「僕たちはまず、妖精を追い払いましょう。助けるときに邪魔をされてしまうと厄介ですから。その後でツナなどを探し、カリムさんを救出します。常に足元には気を配ってくださいね。僕たちまで落ちてしまったら一巻の終わりですよ」
「こ、こわっ……！ほんとに気をつけなきゃ……！」
「完全に沈んでしまったら、人魚の僕でも助かりません。落ち着いていきましょうね」
「ジェイドくん、そのプレッシャーかけるヤツちょっと抑えられたりする……！？」
ジェイド先輩が余計なことを言いながら、底なし沼での危険な攻防戦の幕が上がった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 7人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「ツイステ」関連の作品
【ツイステ】監督生の体液は、魔力を増強させる性質があるらしい。【短編集】
｢俺と付き合えばいいだろ｣【レオナ・キングスカラー】
【ツイステ】監督生がきてから学園生活が花のようですね！2
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ブロッサム(プロフ) - 修正しました。ありがとうございます。 (3月7日 15時) (
レス) id: ec16017b1d (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。27ページのトレイのセリフの夢主の名前が変わっていませんでしたよ。 (3月7日 14時) (レス) @page26 id: d363e1b9e0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ブロッサム | 作成日時：2024年2月26日 23時
