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「カ、カリムくんが斜面を滑り落ちていっちゃった！！」
「ケイトさん、待ってください！慌てて追いかければ僕たちも滑りかねません。一度引き返して、ゆるやかな坂から下りましょう」
ジェイド先輩の指示通り、斜面がゆるやかな坂を下り、カリム先輩が落ちたと思しき場所に行く。
そこは以前、セベクが突撃した底なし沼だった。
「カリムさんが滑り落ちていったのは、この辺りだったはずですが……」
「……お〜い……」
「カリムーん！どこー！？」
「あの沼の方から声が聞こえます……おや？」
「おーい、みんなーっ！心配かけてゴメン。オレは無事だぞー！」
カリム先輩は変わらず元気だが、腰から沼が埋まっていた。
……あ、これはマズい。
「これはこれは……大変ですね」
「わはははは！腰から下がキレーに沼に埋まってるんだゾ！」
「よかったー、沼が落下の衝撃を吸収してくれたんだ。すぐ助けに行こう！」
「いえ、駄目です。近づかないでください」
「えっ……？」
「わ、わわっ……！？体がどんどん沈んでいく！？」
「見てください。カリムさんが動くと、周囲に生えている草も一緒に根本から波打っている……。つまり、地面が液体状しているというおと。ここはただの沼ではなく、底なし沼です」
「なら助けなさいよ！！」
呑気に説明している場合なの！？
「た、た、大変じゃん！縄とかツタとか、とにかく掴めるようなものを探さないと……！」
「カリムさん、動かないでください。底なし沼はもがけばもがくほど引きずり込まれていきますよ」
「そ、そんなこと言われても……！」
「焦っても仕方がありません。落ち着いて、僕の話を聞いてください。こんな話があります。かつて……とある場所で同じように、底なし沼に足を踏み入れてしまった登山客がいました。
周囲に助けを求めましたが、人の気配はなく……体はずぶずぶと沼に呑まれていく。登山客は力自慢でした。それでも沼から脚を引き抜くことさえできず……掴めそうなものもなく、対策も知らなかった登山客はついに全身が沼の中に沈んでしましまいた……」
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ブロッサム(プロフ) - 修正しました。ありがとうございます。 (3月7日 15時) (
レス) id: ec16017b1d (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。27ページのトレイのセリフの夢主の名前が変わっていませんでしたよ。 (3月7日 14時) (レス) @page26 id: d363e1b9e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2024年2月26日 23時
