EPISODE4-5 条件としてはシビアです ページ7
ボードゲーム部と別れた後、私たちは森林へ向かった。
そこでは軽音部＆山を愛する会チームが課題を行っていたが、どちらも暗い顔をしていた。
「うーん。ないな、『灯火の花』……ケイト、見つけたか？」
「ぜーんぜんだめ。普通の花ならいくらでも咲いてるんだけどなぁ」
「やはり、『灯火の花』は一筋縄ではいきませんね」
「軽音部と山を愛する会じゃねーか。苦戦してるのか？」
グリムが声をかけると、ジェイド先輩は頷く。
「ええ。簡単に見つけられる花じゃないことは百も承知でしたが……『灯火の花』の特徴や生育条件に付いて、もう一度おさらしておいた方がよさそうですね」
「確か…あらゆる養分を魔力に変換し、蓄積するという花なんだよね。で、咲いたときに放出してすぐ枯れちゃう。あとはー、日当たりがよくて他の花が少ない場所に生える、だっけ？」
「ええ。それと多くの魔法が使われている場所や魔法石の産出地など……そういったエネルギーが豊富な場所では成長が大きく促進されるそうです。最近では、その特性を利用した人工栽培技術が研究されているのだとか」
「なるほど〜。近くに鉱山があるし、この森はもともと『灯火の花』が育ちやすい環境なのかもね」
ケイト先輩とジェイド先輩の話を聞いて、カリム先輩は感心した顔をする。
「みんな細かいことまでよく覚えてるなー。いま説明してくれた話じゃ、花が咲いてる期間って短いんだろ？全部枯れちゃったりしないかな」
「いまは開花時期が終わるかどうかという季節でもありますし、条件としてはシビアです。ただ……課題として設定する以上、この山のどこかでは存在が確認されているはずですよ」
「だね。いくらバルガス先生でも、実現不可能な課題は出さないでしょ。……多分」
「もしそうだとしたら、ちゃんと苦情を言うので安心してください」
主に学園長とバルガス先生に。
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ブロッサム(プロフ) - 修正しました。ありがとうございます。 (3月7日 15時) (
レス) id: ec16017b1d (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。27ページのトレイのセリフの夢主の名前が変わっていませんでしたよ。 (3月7日 14時) (レス) @page26 id: d363e1b9e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2024年2月26日 23時
