EPISODE5-15 あの姿は……！ ページ49
激闘の末、ついにバケモノが片膝をつく。
4人の一斉攻撃が功を奏し、ようやく戦いが終わったのだ。
「どうやら……決着がついたみたいね」
「ああ……ギリギリだったな」
「魔法石も使い果たしてしまいました。キャンプから帰った後もいろいろ利用できるかと思ったのですが」
「状況が状況でしたし、仕方ありませんよ」
4人が息を切らしながら話していた時だ。
「お……おい！オメーら、後ろ！」
「う、嘘でしょ……」
「…………」
彼らの背後で、バケモノが起き上がった。
「「「「なっ……！？」」」」
「あれだけ魔法を撃たれて、まだ立ち上がるのか……！」
「ふっ……まさか、仔犬どもがあの罠をかいくぐり俺と互角に戦ってみせるとはな。グッボーイだ、お前たち。よくやった」
聞き覚えがありすぎる声と言葉遣いに、私は天を仰ぐ。
ああ、やはり……そういうことなのね……！
「グッボーイ？ということは、まさか……」
「見てください。朝日が昇って、次第にバケモノの姿が見えるようになってきました」
「あの姿は……！」
誰もが察する中、朝日が昇るとその光がバケモノに当たる。
そこにいたのは……一部が黒い白い仮面をつけ、背後に巨大なオブジェをつけた男性。
「そうだ。ようやく気づいたか」
「「「「「「……誰！？」」」」」」
思わずそう言ってしまったけど、でも相手の正体は知っている。
「いや、待て……クルーウェル先生か！」
「声と言葉遣いである程度予想がついたのに、格好の奇抜さで一瞬混乱してしまいました」
「それは仕方ないですよ。私も一瞬脳がバグりましたし」
「ハデすぎるんだゾ……。クルーウェルのヤツ、なんつー趣味しているんだ」
「ステイ！俺の趣味なわけがないだろう！！」
「この衣装はオレ様がデザインしたものだ。いかにも巨大な敵という感じでかっこいいだろう！」
「「「「「…………」」」」」
胸を張って言ったのは、バルガス先生。
それを聞いて、誰もが無言を貫いた。
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ブロッサム(プロフ) - 修正しました。ありがとうございます。 (3月7日 15時) (
レス) id: ec16017b1d (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。27ページのトレイのセリフの夢主の名前が変わっていませんでしたよ。 (3月7日 14時) (レス) @page26 id: d363e1b9e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2024年2月26日 23時
