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「先に言っておきます。もしもマレウスさんが捕まっていたなら、僕は逃げます。彼を拘束できるバケモノとろくな準備もなく戦うなんて、自らディナープレートの上に載るようなものだ」
「はは……まったくだ。それに、襲撃されたときの一瞬だけで俺には強さはわかった。なんとか戦わずに済めばいいんだが……」
「それは流石に無理かと……」
「だよな……」
私の指摘に、トレイ先輩は力なく笑った。
そしてしばらく暗い道を歩き、私たちはようやく坑道にたどり着いた。
「よし……無事に鉱山までたどり着けたな」
「今のところ、気配は感じませんね」
「この先に、本当にバルガス先生とグリムさんがいるんでしょうか？」
「急がないといけませんね。どんなひどい目に遭っているのかと考えると、不安で仕方ありませんよ」
「そうだな。中に入ってみよう」
ジェイド先輩の胡散臭い発言を聞きながら、私たちは内部に入る。
「相変わらず、内部は暗いな……」
「迷路状態なのも相変わらずみたい。課題の時に地図を作ったから、それを頼りに進みましょう」
ヴィル先輩が手製の地図を開いたときだ。
「……はなせーっ！なんでオレ様が捕まらなきゃいけないんだー！」
「おや……グリムさんの声が。坑道にいるという予想は的中していたみたいですね」
「反響していまいち聞き取りにくいですが、元気そうでなによりです」
「さっさと行くわよ。いざという時のために魔法石の残りを準備しておいて」
誰もが臨戦態勢を取りながら、私たちは迷路になった中を進む。
「さて……結構奥まで来たな。そろそそ最深部に着くはずだが……」
「ムグー！ムググー！」
「ムッ、ムモームー！ムムウム、ムムムメマムム！」
「グリム！！バルガス先生！！」
先に進んだ先にいたのは、縛られて猿ぐつわをされた2人。
見た感じ、怪我はない。
「お2人ともご無事ですね」
「バケモノの姿はありません。これなら戦わずにグリムさんとバルガス先生を救出できますよ」
「怪我はなさそうだけど……どうして口と手足を拘束されてるわけ？」
「あのバケモノがやったのなら、人間とほぼ変わらない知能があるということになりますね」
「ムグーグー！！」
「わかったわかった、いま猿ぐつわを外すから」
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ブロッサム(プロフ) - 修正しました。ありがとうございます。 (3月7日 15時) (
レス) id: ec16017b1d (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。27ページのトレイのセリフの夢主の名前が変わっていませんでしたよ。 (3月7日 14時) (レス) @page26 id: d363e1b9e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2024年2月26日 23時
