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目的はともかく、あのバケモノがどこに行ったのか見当もつかない。
闇雲に探すしかないと思った直後、ヴィル先輩が言った。
「ひとつ、心当たりがあるわ。アタシは昨日、坑道の奥であのバケモノの影を見ているの」
「そうなんですか？」
「ああ……そういえば、おっしゃっていましたね。丸い頭、長い腕と大きな爪。僕はさっき輪郭しか見えませんでしたが、確かに特徴が一致します。昨日はただの見間違えだと思いましたが、まさか実在したとは……」
「なるほど。坑道にバケモノの巣があるかはわからないが、行ってみる価値はあるかもしれない。……みんな、どうする？」
トレイ先輩の問いに、誰もが答える。
「はあ……ここに来てまた新たなバケモノと戦うことになるなんてね」
「ええ。よりにもよってなぜあのタイミングで連れ去られてしまったんでしょう。せめて課題終了後であれば……」
「それなら僕たちが勇猛果敢に救出に行くさまを多くの肩にみていただけたのに、残念ですね」
「アズールとジェイドは相変わらずだな……」
「ぐちぐち言う割に、なんだかんだ助けに行く気はあるみたいだけど」
「ほんっとこの人たち面倒臭い……」
少しは素直になりなさいよ、こんな時くらい。
「当然です。なんといっても、捕まっているのはあのバルガス先生なんですから。名門校であるナイトレイブンカレッジの教員を窮地から救ったとなれば、かなりの箔がつきます」
「そういう狙いね……」
「なんです、その顔は。間違ったことはなにも言っていませんよ」
「ご安心ください。理由はともかく、グリムくんとバルガス先生を助けたいという気持ちは一緒ですよ」
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ブロッサム(プロフ) - 修正しました。ありがとうございます。 (3月7日 15時) (
レス) id: ec16017b1d (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。27ページのトレイのセリフの夢主の名前が変わっていませんでしたよ。 (3月7日 14時) (レス) @page26 id: d363e1b9e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2024年2月26日 23時
