検索窓
今日:37 hit、昨日:9 hit、合計:1,745 hit

ページ40

2人の質問に、バルガス先生は首を横に振る。

「いいや。課題をサボっていた者たちは、最終課題を受ける価値なしと判断し……教育的指導を行った!!筋肉が成長する貴重なチャンスを無駄にするなど、言語道断。
 ゴーストによる監視のもと、森の中にある山小屋でひたすらスクワットをさせている。すぐにキャンプ場に戻ってくるから、安心しろ」

やはり、というべきか。
サボった者の末路を聞いて、アズール先輩はざまぁみろと言わんばかりに顔を歪ませた。

「それで?結局、最終課題の結果はどうなったのかしら」
「結果は…………合格だ!!!見事このオレ様を相手に、朝まで全滅することなくやり過ごしたな。クローバー、アーシェングロット、ジェイド・リーチ、シェーンハイト……。
 果敢に立ち向かうだけでなく、作戦を立てて罠にはめた冷静さは称賛に値する。ここにいない他の文化部員たちも、最終課題を合格に導いたお前たちの活躍に、感謝することだろう。
 さすがは、テント設営でも優秀者だった4名だ。オレ様へ近付く紐そう遠くないだろう!さあ、4人分の『バルガスバッジ』を渡すから、オレの拘束を解いてくれ!」
「早くバッジを貰って帰りましょう」
「ああ、そうだな……」

未だ拘束されているバルガス先生を見て、ヴィル先輩が解こうとした時だった。
ガサッ……と何か聞こえた。

「…………?なんの音だ?」
「見てください。あそこの茂みの近く……なにか変なものが見えませんか?」
「変なものって……」

そう言われた先にあったのは、巨大な何か。
わかるのは、大きな頭と巨大な爪だけだ。

「……!」
「な、なんだアイツ……!?」
「あの丸い頭、大きな腕と爪……まさか!」

ヴィル先輩が何かを言おうとした瞬間、

「「ふなぁああああっ!?/うおぉおおっ!?」」

巨大な何かは2人を攫った。

「グリム!!先生!!」
「ああっ!?まだ『バルガスバッジ』を受け取っていないのに!」
「そこじゃないだろう……!みんな、大丈夫か!?」
「アタシたちは平気だけど、グリムとバルガス先生が……」
「謎の影にさらわれてしまいました……!!」

新たな襲撃者の登場と、2人の誘拐。
それは、私ですら予想できなかったハプニングだった。

EPISODE5-11 まさか実在したとは……→←*



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (5 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
7人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ブロッサム(プロフ) - 修正しました。ありがとうございます。 (3月7日 15時) (レス) id: ec16017b1d (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。27ページのトレイのセリフの夢主の名前が変わっていませんでしたよ。 (3月7日 14時) (レス) @page26 id: d363e1b9e0 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ブロッサム | 作成日時:2024年2月26日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。