＊ ページ39
ようやく終わり、私たちはトレイ先輩たちに駆け寄る。
私たちの姿を見て、彼らは目を丸くしていた。
「グリムとAじゃないか！！お前たちが襲われたんじゃないかと思って心配したんだぞ。今までどこにいたんだ？」
「えっと……えっと……。A、話すんだゾ！」
「はいはい、実は……」
そうして、私たちは今回の件について全部話した。
「……というわけだ。オレ様たちはバルガスの手伝いで黒い影を初めて見たっぽい演技をしてたんだゾ」
「なるほど……やっぱり、バルガス先生の襲撃は課題のひとつだったんですね」
「そうだ。最終課題は……『闘』！未知なる危機や障害に直面しても、知恵と筋肉を使い、冷静に乗り越えるんだ。友人が行方不明になり、頼りがいのある教師も失踪……そんな中、現れる強大な敵！
お前たちがこれらの状況に対して、どのように対処するかを見極めさせてもらった。それが、最終課題の全容だ」
「よく自分で『強大な敵』って堂々といえるわね……」
「ということは、他の部員は？」
「心配するな、無事だ。課題の邪魔にならないよう拘束はしているがな。課題終了とともに、ゴーストたちに解放させる手はずになっている」
前回同様、木にぐるぐる巻きだったけどね……。
「グリムとAは特別枠として、課題遂行の様子を記録させていた」
「だからさっき、森の中からお2人が出てきたんですね」
「しかし、助けを求めてきたのも演技たったとはな。すっかり騙されたよ」
「えっ？トレイさん、あの演技を本当に信じていたんですか……？」
「へへーん、なかなかの名演技だったろ！映研の作品に出てやってもいいんだゾ」
「悪いけど、ペットとのハートフルストーリーを撮る予定は今のところないわ」
「オレ様はペットじゃねー！！」
いつもの空気が戻り、やれやれと肩を竦める。
すると、アズール先輩がバルガス先生に話しかけた。
「バルガス先生。ひとつ質問をしても構いませんか？」
「どうした、アーシェングロット」
「グリムさんとAさんがバルガス先生に協力していたことはわかりましたが……途中で行方がわからなくなったイデアさんも最終課題に関わっていたということでしょうか？」
「オルトも同じね。一芝居打ったということ？」
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ブロッサム(プロフ) - 修正しました。ありがとうございます。 (3月7日 15時) (
レス) id: ec16017b1d (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。27ページのトレイのセリフの夢主の名前が変わっていませんでしたよ。 (3月7日 14時) (レス) @page26 id: d363e1b9e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2024年2月26日 23時
