EPISODE5-10 すっかり騙されたよ ページ38
No side
作戦が終わり、4人は怪物を湖から引き上げた。
「ようやく湖から襲撃者を引き上げられましたが、この姿は……」
アズールは、引き上げた怪物を見る。
鈍い金色を差し色にした黒い衣装と、顔上半分を隠す立派な角がついた覆面。
だけど、それだけでも見覚えがあった。
「……こうやって間近で見ると、完全に“アレ”ね。ものすごく見たことがある笑顔だし」
「そうだな。ジェイド、覆面を外してくれないか？」
「わかりました。いきますよ……」
トレイに言われ、ジェイドは怪物の覆面を外す。
その下にあったのは……キラッキラに輝くバルガスの笑顔。
「ぐぐ……よくぞ見破ったな、お前たち！」
「本当にバルガス先生ですね……」
「ご丁寧にシルエットまで誤魔化して……」
「その格好、とてもお似合いですよ」
「はっはっは。オレの筋肉を引き立てるように作った、特別性だ！」
豪快に笑うバルガスに、トレイは苦笑しながら言った。
「まあ、とにかく正体がわかってなによりだ。ヴィル、動く許可をしてもいいんじゃないか？これ以上はバルガス先生も襲ってこないだろうし」
「そうかしら。さっきまであんなに暴れまわってたんだからわからないわよ」
「そうですね。魔法を解くのは、捕まった部員の無事を確認できてからの方がいいかもしれません」
「もうしばらくはこのままで様子を見ましょう」
「は、はは……まあ、みんなが言うなら……悪く思わないでください、バルガス先生」
完全に解く気のない3人にトレイがさらに苦笑すると、
「オ〜〜〜〜イ！！」
聞き覚えのある声がかけつけてきた。
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ブロッサム(プロフ) - 修正しました。ありがとうございます。 (3月7日 15時) (
レス) id: ec16017b1d (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。27ページのトレイのセリフの夢主の名前が変わっていませんでしたよ。 (3月7日 14時) (レス) @page26 id: d363e1b9e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2024年2月26日 23時
