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「譲歩ですって？アンタなら、アタシの1日にどれだけの価値があるかわかってるでしょう」
「もちろん。ただ、こちらも身を守るための魔法石をお譲りするのは相当なリスクがあります。身の危険と引き換えに得るものが、たった1日のお手伝いではねぇ……あまりにも不公平でしょう？」
「なら、2日。どうあがいたって、スケジュール的にこれ以上は増やせないわ」
「そうですねえ……」
「では……その2日間だけ、ヴィルさんお手製のスムージーを独占販売できる権利をいただくのは？2日間のお手伝いと、スムージーの売り上げを合わせればアズールも納得できる条件になるかと」
揉める2人に、ジェイドは折衷案を出した。
それを聞いて、アズールもヴィルも顔色を変えた。
「うーむ。それならば僕も譲歩してもいいです」
「はぁ……仕方ないわね。それでいいわ。ただ、そんなに量産はできないけど。それと売るのは2日間だけ、レシピも渡さない。いいわね？」
「ええ。では交渉成立ですね。……さて、トレイさんはどうされますか？」
「俺は5日間のままでいいよ。命には替えられないし、ヴィルみたいに渡せるものもないだろうしな」
「ありがとうございます！いやあ、いい取引ができましたね」
トレイは特に反論はしなかっただけに、すんなり決まった取引にアズールは大満足だ。
「ちなみに、アンタたちは魔法石を使い放題なの？」
「ええ。僕たちは普段から『モストロ・ラウンジ』で働いていますから」
「そのかわり、ご契約いただいたお礼にサポートはしっかりしますのでご心配なく」
「じゃあ、それぞれ位置につこう。あの襲撃者が再びキャンプ場に来た瞬間から作戦開始だ」
色々と文句がある取引が成立し、4人は作戦のために配置につく。
暗闇の中、ヴィルはキャンプ場に戻って辺りを見渡す。
先の襲撃のせいであちこちボロボロだが、それでもテントなどはあらかた無事だった。
「さあ……来なさい」
慎重な足取りで周囲を歩くと、茂みの向こうがガサガサ揺れる。
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ブロッサム(プロフ) - 修正しました。ありがとうございます。 (3月7日 15時) (
レス) id: ec16017b1d (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。27ページのトレイのセリフの夢主の名前が変わっていませんでしたよ。 (3月7日 14時) (レス) @page26 id: d363e1b9e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2024年2月26日 23時
