EPISODE5-5 対策を考えないと ページ24
焚火がパチリと音を立てて爆ぜる。
交代で見張りをしていても、やはり何もないと気が緩んでしまう。
「見張りって言っても、なんにも起こんないし退屈。時間が経つのがやけにゆっくりに感じるなあ。ねー、カリムくん。いま何時だかわかる？」
「わかんないけど、3時くらいじゃないか？」
「いや、まだ1時だぞ。時計は持ってきてないのか？」
「どうだったかなー。リュックの中には入ってるかも？」
「オレも普段から持ち歩いてないんだよね〜。スマホでいいやって思っちゃって」
確かに、時間を確認するためならスマホだけで事足りる。
でも、こういう山奥だと意外と重宝するから、それを持ってきたトレイ先輩はいい判断だ。
「まだ1時か。やることないと時間が長く感じるんだゾ」
「おや……そろそろ薪がなくなってきたね。予備を持ってくるよ。誰か、一緒に行ってくれる人はいるかい？」
「じゃあオレ行くよ。グリムもヒマならどうだ？」
「行くわけねーだろ！この後も大変なのに！」
「バカ！」
口が滑ったグリムに小さな声で怒鳴ると、彼ははっとして前足で口を塞ぐ。
「この後？……ああ、見張りのことか」
「それじゃあ、カリムくんと2人で行ってこよう。すぐに戻るよ」
「ああ、頼む」
「2人ともありがと〜！」
そうして、2人が薪を取りにテントから離れる。
それから数分が経ち、今度はジェイド先輩とサイエンス部員の1人がやってきた。
「そろそろ見張りの交代の時間ですよ。……おや、心なしか人が少ないように見えますが」
「ああ。ルークとカリムに薪を持ってきてもらってるんだ」
「ジェイドくん、おはよ〜。よく眠れた？」
「ええ、おかげさまで。みなさんもテントで休んでいただいて大丈夫ですよ」
「ありがとう。そうさせてもらうよ」
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ブロッサム(プロフ) - 修正しました。ありがとうございます。 (3月7日 15時) (
レス) id: ec16017b1d (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。27ページのトレイのセリフの夢主の名前が変わっていませんでしたよ。 (3月7日 14時) (レス) @page26 id: d363e1b9e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2024年2月26日 23時
