EPISODE5-4 怖かったんだゾ〜 ページ21
キャンプ場に行き、トレイ先輩は私たちの話をみんなに伝えた。
当然、全員が動揺と不安で顔色を変えた。
「それ、本当なの？バルガス先生が黒い影に襲われたって」
「ああ。にわかに信じがたいが……」
「じゃあもしかすると、リリアちゃんがいきなりいなくなったのも……」
「その黒い影に襲われたってことか？大変だ！」
「……それにマレウスくんの行方もわからないままだね」
「つまり、黒い影というのはあのマレウスさんが負けるほどの相手であると？」
バルガス先生だけでなく、リリア先輩もツノ太郎すら敵わないバケモノ。
そう認識した直後、混乱が全体に響き渡った。
「そ……そんな化け物になんか勝てっこない！どうすればいいんだ！？」
「イデア先輩もオルトももう乙ってしまったんですかね……」
「逃げましょう！先生もいない状態で、一晩怯えながら過ごすなんてまっぴらです！」
各部から上がる悲鳴、動揺、懇願。
それを聞いて、グリムはとてもご満悦だ。
「にゃははっ……みんなびびってるびびってる！全員オレ様の名演技に怯えるといいんだゾ〜！」
「はいはい、調子に乗らないの」
「…………」
小声で話していると、険しい顔をしたヴィル先輩が全員に声をかけた。
「みんな、落ち着きなさい。話を聞く限りじゃ、バルガス先生が襲われたところは誰も見ていないのよね？」
「えっ」
「僕もそこが気になっていました。グリムくんとAさんが動物かなにかを襲撃者だと勘違いした可能性はありませんか？」
「かかか、勘違いじゃねーんだゾ！すっげーデカくて……あとは、ええとデッカくて……とにかく、絶対に動物じゃねー！部屋もぐちゃぐちゃになってて、怖かったんだゾ〜。なっ、トレイ、ルーク！」
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ブロッサム(プロフ) - 修正しました。ありがとうございます。 (3月7日 15時) (
レス) id: ec16017b1d (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。27ページのトレイのセリフの夢主の名前が変わっていませんでしたよ。 (3月7日 14時) (レス) @page26 id: d363e1b9e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2024年2月26日 23時
