EPISODE5-2 腕がなるんだゾ〜 ページ17
その夜、ドワーフの小屋で私とグリムは最終課題のチェックを行っていた。
「完璧だ。これだけ部屋を荒しておけば、生徒たちもとんでもない脅威が現れたと思うだろう。さて……もう一度、手順を確認する。グリム、A。お前たちはキャンプ場へ向かえ。
文化部の生徒たちに、オレ様が謎の黒い影に襲われたということを伝えろ。涙も流せるとなおいい。いいか、くれぐれも演技だと気付かれるんじゃないぞ！」
「へへへ……腕がなるんだゾ〜」
「まさか今度は騙す側になるとはね……」
「あいつらを思えばこそだ！お前たちがやらなかれば必要以上に課題の難易度が上がってしまうぞ」
最終課題は、それはバルガス先生が怪物となってキャンプ場を襲撃すること。
残った生徒たちで、冷静な判断力と行動力で夜明けまでに怪物を倒すというのが、この課題の内容。
前回私たちは捕まる側だったが、今度は騙す側になったというわけだ。
「運動部のキャンプでは、生徒はお前たちから変装したオレの目撃情報を得ていた。最初の襲撃で全滅を免れたのは、少なからずそれで警戒することができていたからだろう。
ただ、お前たちがバルガスキャンプに参加するのは2回目。前回とは違って事情を知っている。他の生徒たちに課題の内容を明かされては困るからな。オレに協力してもらうぞ」
「わかってますよ」
私の返事に頷いたバルガス先生は、怪物の変装セットのひとつである被り物を装着した。
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ブロッサム(プロフ) - 修正しました。ありがとうございます。 (3月7日 15時) (
レス) id: ec16017b1d (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。27ページのトレイのセリフの夢主の名前が変わっていませんでしたよ。 (3月7日 14時) (レス) @page26 id: d363e1b9e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2024年2月26日 23時
