EPISODE4-6 あそこにあるのは…… ページ11
私たちがカリム先輩を元気づけている間に、2人は無事妖精を追い払った。
「よし、妖精を追い払った！カリムくんは……」
「動かない……動かない……！」
「大丈夫です！石みたいに動いてません」
「アイツ、沼にはまってんのによくじっとしてられるな……オレ様なら絶対に暴れるんだゾ」
「僕の話が教訓として活きましたね」
「素直なカリムくんじゃなかったら絶対に逆効果だったからね……！？」
「これで死人でも出たら、ジェイド先輩を問答無用で警察に突き出しますからね！」
「おや、手厳しい」
何が手厳しいだ！
当たり前の対応よ！！
「さあ。ツタをより合わせて縄を作り、カリムさんを引き上げましょう」
そうして無事、カリム先輩を救出した。
すっかり泥だらけになっているけれど、それでもカリム先輩は笑顔のままだ、
「た、助かった……！みんな、ありがとう！！どうなることかと思ったぜ！」
「お気になさらず。困ったときはお互いさまです」
「そう言いつつジェイドくん、結構ギリギリまで楽しそうに観察してたけどね……」
「今度は体験とかどうです？私が喜んで沼に突き落としますよ」
かなり本気めに言うと、ジェイド先輩は笑顔のまま少し距離を取った。
……自分で体験するのは嫌なのね、このウツボ。
「とにかくカリムくんが無事でよかったけど、みんな泥だらけになっちゃった」
「そうですね。乾ききる前に湖で洗いましょうか……おや？あそこにあるのは……」
「あっ……！もしかして、『灯火の花』か！？」
「みたいですね」
「ほんとだ。向こうの浮き島に生えてる！まあ、底なし沼を渡らないといけないけど……」
「大丈夫です。さっきみたいに沼に触れる表面積を多くすればそう簡単には沈みません。例えば手頃な大きさの板などがあれば、腹ばいで乗って渡ることはできると思いますよ」
「そっか。んじゃみんなで取りに行こう！」
「おう！もうみんな、お揃いで泥だらけだもんな」
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ブロッサム(プロフ) - 修正しました。ありがとうございます。 (3月7日 15時) (
レス) id: ec16017b1d (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。27ページのトレイのセリフの夢主の名前が変わっていませんでしたよ。 (3月7日 14時) (レス) @page26 id: d363e1b9e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2024年2月26日 23時
