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困惑する2人に、ふと私はツノ太郎を思い出した。
もしかして……彼が岩盤をボコボコ壊しまくったせい？
だとしたら、ツノ太郎は見付けたら説教ね。
「どうするんだ、アズール？入り口付近はもう魔法石が残ってないんだろ？」
「そうですね。地道に破片をどかしていけば人ひとりは通れる隙間が作れるかもしれませんが……また崩落するかもしれませんし、体力もかなり消耗してしまう。現実的ではありませんね」
「こっちを見て。岩の向こうに、細い通路が見える」
ヴィル先輩が見つけたのは、この場にいる全員ならギリギリ通れるほどの幅をした通路だった。
「本当だ。ここからなら、中に入ることは可能でしょう。ですがこの先も壁や天井が崩れているようです。ただでさえ迷いやすい坑道が、更に複雑になっています」
「ヴィル先輩、どうしますか？」
「確かに、迷いやすいという懸念はある。でも、ここでいくら探しても課題の基準を満たす魔法石が手に入らないのも事実。ここは多少のリスクは背負ってでも奥へ進むべき。たいまつを作って、いくつかのチームに分けるわ。
分岐に差し掛かったら、チームでそれぞれ先を調べて。行き止まりか別の分岐に当たったら戻って報告して。アタシは手帳を持ってきてるから、報告してもらった内部情報を参考にして地図を書き足していく。そうすれば、少なくとも迷うことはなくなる。効率的に、できるだけ早く課題を終わらせるわよ」
「「「はい！！」」」
ヴィル先輩の的確な指示のもと、それぞれチームを作り、順番に見付けた通路に入っていく。
しばらくすると各チームが報告のために戻り、情報を聞き逃さず、その都度ヴィル先輩が手帳に地図を作っていく。
「ヴィル先輩、右手の通路は15歩進んで左に曲がり、その10歩先で道が塞がっていました」
「わかった。地図に書き足しておくわ」
「左手の通路は20歩先に三叉路があり、そのうちのひとつが奥へ繋がっていましたよ」
「それにしても、ぜんぜん進んでる気がしねー……。でっかい迷路みたいなんだゾ」
「本当よね。ただでさえ、ここの中は複雑なのに」
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ブロッサム(プロフ) - 修正しました。ありがとうございます。 (3月7日 15時) (
レス) id: ec16017b1d (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。27ページのトレイのセリフの夢主の名前が変わっていませんでしたよ。 (3月7日 14時) (レス) @page26 id: d363e1b9e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2024年2月26日 23時
