EPISODE4-3 泣いて慈悲を請うならね！ ページ1
坑道の方へ向かうと、人の気配を感じられなかった。
「ん？わざわざ坑道まで来たのに人の気配がねーな」
「この課題は結構難しいもの、しなくても当然かもしれないわ」
「どっかの部が課題をやってると思ったけど無駄に歩いちまったんだゾ」
グリムがそう言ったとき、ちょうどヴィル先輩たちがやって来た。
「あら、記録係じゃない」
「おっ、ヴィルだ！……ん？」
「おや？お早い到着ですね、グリムさん」
「アズールもか。そういや、昨日の薪集めのときも同じようなメンツだった気がするゾ。映研とボドゲ部って、一緒に課題をやってんのか？」
「違うわ、すぐそこで偶然会っただけよ」
「僕たちも偶然、この魔法石採掘の課題に割り当てられただけですが……難しい課題ですし、いっそ本当に協力しませんか？ヴィルさんがいれば百人力です」
「悪いけど、面倒を見なきゃいけない部員がこれ以上増えるのはお断り」
「まあまあ、そう言わずに。バルガス先生も部活同士での協力は禁止していないんですから」
うわー、アズール先輩あからさまだなぁ。
明らかにヴィル先輩の欲しいものを知った上での態度だわ。
「それでも断るって言ったら？」
「昨日と同じく、自分たちで課題をこなすだけです。これはあくまでご提案ですから。協力したほうがお互い時間と体力の節約になるかと思いまして。映画研究会総出で真っ先に坑道へ来たほどです。人手が多いに越したことはないのでは？」
「はあ……わかった。ただし、アタシたちの邪魔をしないと約束して。映画研究会、行くわよ。さっさと2センチ角以上の魔法石を探さないと」
「ありがとうございます、ヴィルさん。では、僕たちも中へ入りましょうか」
結局、アズール先輩の提案に乗ったヴィル先輩。
彼らと一緒に坑道の中に入ると、その様子を見て誰もが足を止めた。
「……なによ、これ」
「どうした？」
「天井が崩れて、奥へ続く通路が岩や破片で塞がれてる。これじゃ進めないわ」
「え？たった半日で？」
「もしかして、夜のうちに崩落したんですか？あれだけ頑丈な地盤だったのに」
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ブロッサム(プロフ) - 修正しました。ありがとうございます。 (3月7日 15時) (
レス) id: ec16017b1d (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。27ページのトレイのセリフの夢主の名前が変わっていませんでしたよ。 (3月7日 14時) (レス) @page26 id: d363e1b9e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2024年2月26日 23時
