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前回と同じく学園長と離れた私たちは、バルガス先生の後に続いて前と同じキャンプ場に向かった。
「到着したぞ。ここが、お前たちが3日間にわたって寝泊まりするキャンプ場だ。本格的に課題へ取り組む前に、まずはお前たちにテントを設営してもらう。1〜2人用のテントをたくさん用意してあるから、部活ごとに必要な数を持っていって設営しろ」
「そこから自分でしなきゃいけないの?思った以上に本格的なキャンプなのね」
「制限時間は60分とする。長いと感じたやつは注意するんだな。身を守るため、そして酷使した筋肉を休めるため、寝泊まりする環境はなによりも重要だ。日当たりや風通しを考え、木陰に立てるか……。寝心地を考え、平地を探すか……。
部活ごとに、よく話し合うといい。工具箱も用意してあるから、必要なら持っていけ。また、テント設営の優秀者には今後の課題で使える特別なアイテムをやろう」
特別なアイテム?
運動部のときはそんなのなかったけど……文化部だけのサービスってところかしら?
「こんなサービスは滅多にないぞ。気合を入れて取り組め!」
「優秀者……ねえ。特別なアイテムとはいったいなんでしょう」
「どーでもいいっすわ。どうせ筋トレ用のダンベルとかでしょ」
「『今後の課題で使える』ということは、課題を有利に進められる道具という可能性もあるな」
「おや、興味津々のようだね。優秀者の座を狙っていくのかい?」
「いやいや、いいよ。優秀者なんて俺のガラじゃない」
「皆さん、話し相手がいて羨ましいです。僕なんてひとりきりですから」
そんな会話をしているみんなの前で、バルガス先生がさらに話を続ける。
「フン。本来なら文句を言うなと一喝したいところだが文化部には酷だろう。そこで……特別に、他の部とチームを組むことを許可しよう!どの部に合流するかもオレが決めておいた。
山を愛する会、ガーゴイル研究会……それと、オルト・シュラウド。テント設営開始後、オレのところへ来い。いいな!」
「え……僕も?なんでだろう……」
「それでは……開始!!」
オルトが呼ばれた理由もわからず首を傾げるも、バルガス先生が号令を出す。
次々とテントと道具を持っていく文化部を横目に、私はゴーストカメラを構える。
「さて、ようやく記録係の出番ね」
「おう!順番に覗いてみるんだゾ」
そうして前回と同様、私とグリムは近くの部の撮影に向かった。
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ミア - 36ページのグリムのセリフ【サイエンス部】が【セイエンス部】になってます。 (2月23日 13時) (レス) @page38 id: 2dc0a598d4 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 修正しました。ありがとうございます! (2月12日 22時) (レス) id: 2d3621a68f (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。12ページのオルトのセリフ『きっと』が『樹ッと』になってましたよ。一瞬えっ?なにこれ?と思いました。 (2月12日 19時) (レス) @page12 id: bedc6476a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ブロッサム | 作成日時:2024年2月9日 0時