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EPISODE1-3 気合を入れて取り組め! ページ6

No side

『バルガスキャンプ』1日目の朝、文化部は運動着姿で鏡の間に集まっていた。
本当は参加したくないが、万が一逃げた場合強制転部になる可能性があるせいで、誰もが参加せざるを得ない状態だ。

「……はぁああああああああああああぁぁぁぁぁ……」
「ため息はやめてください、イデアさん。聞いているこっちまで気分が落ち込みます」
「講堂に集められた日から、ずっとこんな感じなんだ。バイタルは問題ないけど、ストレス値が高いみたい。僕は映研所属だから、そろそろ行くけど……兄さん、勝手に帰ったりしないでね。
 だってせっかくのキャンプなんだよ!きっと、ボードゲーム部の人たちともっと仲良くなるチャンスだ。僕、いっぱい応援してるからね!」
「あぁぁ!行かないでオルトぉ……!拙者ひとりでキャンプとかなにもできないって!!」
「なにかはしてください。勝手にサボって食事だけ貰おうだなんて認めませんからね」

映画研究会に戻ってしまったオルトに縋りたいイデアに、アズールは厳しい声で叱責する。
それを見ていたジェイドは、いつもの笑顔で言った。

「まあまあ、そこまで悲観するほど大変じゃないかもしれませんよ。僕も改めてフロイドに話を聞きましたが、楽しかったと言っていましたし」
「え、いや、その……」

突然話しかけられ、イデアはいつものようにタブレットで話しかける。

「……ジェイド氏。フロイド氏の『楽しかった』って信用できます?」
「もちろんです。実のきょうだいである僕が言うんですから、間違いありません」

そう笑顔で言うジェイドだが、イデアは一切信用できなかった。

「いよいよじゃな。カリム、ちゃんと準備はしてきたか?」
「おう、ばっちりだ!ジャミルに用意してもらったからな。これが胃薬だろ?あと傷薬、消毒薬、絆創膏……あれ、これはなんだっけ?」
「さすがジャミルくん,しっかりしてるね〜。緊急時にしか使わないような薬までリュックにみっちり」
「ま、旅は準備が8割じゃからな。マレウスも念のためか今朝『キャンプのしおり』に目を通しておった。ただ、そのせいで集合時間を忘れておってな。わしが気付かなければ間に合わんかったぞ。のう?」
「助かったぞ、リリア。準備だけして実際に行けないのは勿体ないからな」

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ミア - 36ページのグリムのセリフ【サイエンス部】が【セイエンス部】になってます。 (2月23日 13時) (レス) @page38 id: 2dc0a598d4 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 修正しました。ありがとうございます! (2月12日 22時) (レス) id: 2d3621a68f (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。12ページのオルトのセリフ『きっと』が『樹ッと』になってましたよ。一瞬えっ?なにこれ?と思いました。 (2月12日 19時) (レス) @page12 id: bedc6476a9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ブロッサム | 作成日時:2024年2月9日 0時

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