EPISODE4-2.5-1 もう少し美味しいものを�� ページ49
No side
ルークに促され、トレイは彼らのいる横道に入る。
すると、彼が目にしたのは想像を超えた光景だった。
「なんだ、この空間は……岩盤のあちこちに赤や緑の石が光ってる。もしかして魔法石なのか……？それにしては魔力を感じられないな。これだけ大きければ、すぐにわかりそうなものだが」
「魔力があろうとなかろうと、この石が美しいことに変わりはないさ」
「俺たちはこの石の正体を確かめたい。だから、なんとかして持ち帰ろうとしてたんだ」
「でもこのあたりの岩盤は硬くって。石に傷をつけないように掘ってたら時間がかかっちゃったってわけ」
彼らが戻ってこない理由を聞いて納得するも、トレイは難しい顔をする。
「うーん、この価値のある宝石だとしても勝手に持ち出したらまずいんじゃないか？」
「そのへんはちゃんとゴーストに確認したさ」
「うん、構わないよ。これも課外学習の一環だからね。手に取ってじっくり調べてみるといい」
「あっさり許可が下りた……。もしかしてゴーストはこの石の正体を知っているのか？これで一気に宝石の線は薄くなった気がするな。まあいいか。俺もこの石がなにかは気になるし。早いところ掘り出してテントに戻るとしよう。
と言っても、昨日の課題はマレウスが片付けてくれたから、俺が採掘するのはこれが初めてだ。コツどころかツルハシの使い方もおぼづかないから、役に立てる保証はないぞ」
「人手があるだけありがたいよ。トレイ、ルーク、一緒に頑張ろう！」
「「ウィ！/ああ」」
そうして謎の石の調査に、トレイとルークも参加することになった。
ツルハシの使い方を教えてもらい、慎重に石を掘り出そうとするも、岩盤が硬いせいで中々作業が進まなかった。
「本当に硬い岩盤だね。少しずつ削れてはいるけど、このままでは日が暮れてしまいそうだ」
「戻ってきていない部員を迎えに来ただけなのにな……そろそろいったん切り上げて……あっ、まずい！」
トレイが声を上げた直後、ツルハシの先が石に当たり、粉々になってしまった。
「「うわ〜〜〜〜っ！！」」
「しまった……会話に気を取られて手元が疎かに……。ツルハシが石に当たってしまった。ごめん！それにしても、周りの岩盤に比べてだいぶ脆いんだな。1回でこんな細かく砕けるなんて。……あれ？」
「トレイくん、どうしたんだい？」
「この石の割れ方に覚えがあってさ。うーん、なんだったかな……」
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ミア - 36ページのグリムのセリフ【サイエンス部】が【セイエンス部】になってます。 (2月23日 13時) (
レス) @page38 id: 2dc0a598d4 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 修正しました。ありがとうございます！ (2月12日 22時) (レス) id: 2d3621a68f (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。12ページのオルトのセリフ『きっと』が『樹ッと』になってましたよ。一瞬えっ？なにこれ？と思いました。 (2月12日 19時) (レス) @page12 id: bedc6476a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2024年2月9日 0時
